RIMがタブレット端末「BlackBerry PlayBook」を発表 - 2011年に本格投入
2010.09.28
Updated by WirelessWire News編集部 on September 28, 2010, 09:44 am JST
2010.09.28
Updated by WirelessWire News編集部 on September 28, 2010, 09:44 am JST
スマートフォン市場で防戦を強いられるカナダのリサーチ・イン・モーション(Research In Motino:以下、RIM)が、新たにタブレット端末「BlackBerry PlayBook」を発表した。ビジネスパーソンを主な対象層とする同製品で、RIMでは先行するアップル(Apple)のiPadや、各社のAndroid搭載端末に追撃をかける。
米国時間27日に発表されたPlaybookは、ARMのデュアルコアプロセッサ(1GHz)を搭載し、RIMが先頃買収したQNX社製のOSで駆動する。重さは400グラムとiPadに比べて軽く、7インチの液晶画面のほか、前面と背面にそれぞれカメラを搭載、Wi-Fi、Blutoothによる通信機能、フルHD(1080p)に対応する動画再生機能や、HDMI接続での外部モニターへの映像出力機能などを持つ。また、ウェブブラウザはAdobe Flashにも対応するものとなる。なお、携帯通信網へのアクセスはいまのところBlackBerry経由(ティザリング)のみとなるが、将来的には端末単独での接続機能や、これから展開される4G網に対応する可能性もあるという。
RIMでは、PlayBookを2011年前半にまず米国で一般向けに投入した後、同年後半にその他の市場へも展開する予定で、販売については携帯通信事業者などを通じて行うという。なお同製品の価格については明らかにされていない。
タブレット(スレート型)端末の分野では、発売から3ヶ月間で300万台超を販売したiPadの成功に刺激を受けて、海外でも有力なハードウェアベンダーが製品を投入もしくは投入の意向を表明している。グーグル(Google)のAndroid OSを採用する製品としては、すでにデル(Dell)が「Streak」を発売、サムスン(Samsung)が「Galaxy Tab」を発表しているほか、モトローラ(Motorola)でも投入を計画している。さらにPalmを買収したHPでも同OSで動くタブレット端末を開発しているという。
なお、RIMはこの日の製品発表に合わせて、サードバーティ開発者向けに「BlackBerry Advertising Service」「BlackBerry Payment Service」などの新プログラムも発表している。いずれもBlackBerryプラットフォームに対応するアプリの拡充を目指したものだが、BlackBerryプラットフォームに対応したアプリは現在約1万種類と、すでに約25万種類のアプリが存在するiOSには大きな差をつけられている。
【参照情報】
・RIM launches tablet device - Financial Times
・RIM Unveils Tablet as BlackBerry Maker Chases Apple's IPad - Bloomberg
・RIM Unveils PlayBook Tablet - Wall Street Journal
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