スカイプがアバイアと提携 - エンタープライズ市場への食い込みを狙う
2010.09.30
Updated by WirelessWire News編集部 on September 30, 2010, 09:17 am JST
2010.09.30
Updated by WirelessWire News編集部 on September 30, 2010, 09:17 am JST
主にコンシューマ向けのVoIP・メッセージングサービスを提供するスカイプ(Skype)が、企業向け電話システムを手がけるアバイア(Avaya)と業務提携を結んだと米国時間29日に発表した。
両社は、アバイアのIP電話システムを導入している米国企業に対し、2つの段階を踏んでスカイプの機能を使用できるようにする計画で、まず今年の10月にスカイプの電話機能「Skype Connect」が、そして来年後半にはスカイプのチャット機能やビデオ機能などがそれぞれ利用可能になるという。
両社によると、スカイプの通話機能をコールセンターなどの業務用に使うことは可能で、それにより企業は通信コストを削減できるほか、一般のスカイプ・ユーザーがコンピューターを使ってかけてきた通話を受けることも可能になるなど利点があるという。
またスカイプを導入したアバイアの顧客企業は、自社のウェブページ上に「スカイプ」ボタンを設置することで、そこから発信された通話を、アバイアの電話システム経由でコールセンターや営業組織などに転送し、受信できるようになる。
スカイプは、アバイアの販売網を活用できることに加え、ビジネス向け市場への参入にあたって障壁となり得るセキュリティなどの問題を解決できる。一方アバイアにとっても、数百万人の利用者を抱えるスカイプと提携することで、競合するシスコシステムズ(Cisco Systems)との差別化をはかれる可能性が見込まれる。
【参照情報】
・Skype and Avaya Sign Enterprise Deal - All Things Digital
・Skype Wants to Connect to the Office - New York Times
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