AT&T、第3四半期決算 - iPhoneの新規登録台数が過去最高の520万台に
2010.10.22
Updated by WirelessWire News編集部 on October 22, 2010, 11:44 am JST
2010.10.22
Updated by WirelessWire News編集部 on October 22, 2010, 11:44 am JST
米国第2位の携帯通信事業者AT&Tが22日(米国時間)、第3四半期の決算発表を行った。アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone」の新規契約数が過去最高を記録、これに牽引される形でAT&Tの業績は増収増益となった。
同期の全社売上は316億ドル(前年同期比2.8%増)で、利益は123億ドルと前年同期の31億9000万ドルから大幅に増加。一時的な利益や費用を除いた一株あたりの利益は55セント(前年同期は53セント)となった。
事業別の業績については、無線通信事業が売上152億ドル(前年同期比10.5%増)と好調で全体を牽引。一方、固定電話事業は引き続き縮小傾向にあり、売上は前年同期比3%減の153億ドルとなった。
同期の携帯電話契約者の純増数は74万5000人で、またiPhoneの新規登録(アクティベーション)件数が過去最高の520万件を記録、そのうち約4分の1が新規加入者によるものと、iPhoneの影響力の強さが改めて浮き彫りにされた結果となった。またスマートフォンユーザーからのデータ通信料収入は、前年同期比31%増の48億ドルだった。
2007年のiPhone登場以来、米国市場で独占的にiPhoneを取り合ってきたAT&Tだが、グーグル(Google)のAndroid OSを搭載する各社のスマートフォンに押され気味のアップルが、最大手のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)へもiPhoneを提供する可能性が高まっていることを受け、AT&Tでは多角化を進めており、すでに扱っている各メーカーのAndroid端末やリサーチ・イン・モーション(Research In Motion)の「BlackBerry Torch」に加え、今後はマイクロソフト(Microsoft)の「Windows Phone 7」搭載端末を販売する意向も示している。
なお、AT&Tでは携帯電話機以外の通信デバイスーーたとえば、通信チップを内蔵した犬の首輪やクスリ瓶などを提供しているが、これらいわゆるM2M分野の売上は約120万ドルになったという。
【参照情報】
・Surge of iPhones Fuels AT&T Sales - Wall Street Journal
・AT&T Sales Beat Analysts' Estimates on Rising IPhone Demand - Bloomberg
・Demand for iPhones fuels AT&T profits - Financial Times
・AT&T activates 5.2 million iPhones in 3rd quarter - CNET
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