早くも「Kindle Fire」の波及効果 - RIMの「Playbook」は大幅値下げ、B&N「Nook」も1割引に
2011.09.30
Updated by WirelessWire News編集部 on September 30, 2011, 13:39 pm JST
2011.09.30
Updated by WirelessWire News編集部 on September 30, 2011, 13:39 pm JST
アマゾン(Amazon.com)が米国28日に発表した同社初のAndroidタブレット「Kindle Fire」は、199ドルという破格の値段設定などもあり、英語圏のメディアなどで大きな反響を呼んでいるが、すでに小売の現場ではその影響が出始めているようだ。
米大手家電量販店のベスト・バイ(Best Buy)は同日、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion:以下、RIM)のタブレット「BlackBerry PlayBook」の価格を大幅に切り下げた。これにより、同社がそれまで499ドルで販売していた16GBモデルの値段は299ドルとなり、また32GBモデルも599ドルから399ドル、64GBモデルも699ドルから499ドルに値下げされている。
いっぽう、電子書籍端末分野で「Kindle」と競合する「Nook」を開発・提供するバーンズ・アンド・ノーブル(Barnes & Noble)でも、同社のAndroidタブレット「Nook Color」(249ドル)の価格を25ドル値下げし、さらに送料を無料にすると発表。同製品はこれまで、他社製のAndroidタブレットにくらべてほぼ半分の値段で手に入る点が人気を博していたが、赤字覚悟といわれる価格設定で投入されるKindle Fireにどこまで太刀打ちできるかに今後注目が集まりそうだ。
なお、11月15日発売予定のKindle Fireは、予約受付開始当日にさっそくアマゾンの売上ランキング(電子機器カテゴリー)でナンバーワンに、さらに他のKindle製品も軒並みトップ10入りするなど、今回アマゾンが発表した新製品は概ね好調な滑り出しを見せていると、AllThingsDは伝えている。
【参照情報】
・BlackBerry PlayBook on sale at Best Buy for $299 - CNET
・Barnes & Noble: $25 Off the Nook Color if You Leave Our Stock Price Alone! - AllThingsD
・New Fire Leads an All-Kindle Amazon Top 10 - AllThingsD
・アマゾン、Androidタブレット「Kindle Fire」をついに発表 - 199ドルで11月発売
・Androidタブレットに近づく電子書籍端末 - 米B&N、「Nook」をアップデート
・タブレット端末市場ではやくも明暗 - Android勢のシェア増加、RIMやHPは苦境に
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