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サムスン対アップルのiPhone 4S関連訴訟、豪での審理は来年3月に

2011.11.16

Updated by WirelessWire News編集部 on November 16, 2011, 09:13 am JST

サムスン(Samsung)が、アップル(Apple)の「iPhone 4S」や「iPad 2」で自社の保有する3G関連技術の特許が無断で使われているとして、オーストラリアでこれらの販売差し止めを求める訴えを起こしている件で、シドニーの連邦地裁は現地時間15日、来年の3月に審理を行うと発表した。具体的な日時は18日に決定されるという。

この裁判に関し、アップル側の弁護士は来年8月の審理実施を希望していたが、この訴訟を担当するシドニー連邦裁判所のアナベル・ベネット(Annabel Bennett)判事は、市場シェアを広げようとしているサムスンにとって「(結審の)時期が遅くなればなるほど状況は厳しくなる」として、アップル側の希望を退けたという。

豪州では10月に、サムスン製「Galaxy Tab 10.1」が自社のデザイン関連特許の侵害にあたるとするアップルの訴えが認められ、サムスンに対して同製品の販売差し止めを命じる判決が下されていた。これに対しサムスンは再審理を求めており、今月25日にその審理が行われる。

両社は現在、世界の10カ国であわせて20数件の特許関連訴訟を争っているが、3G関連特許に関するサムスンによる訴えは、iPhone 4Sが対象となったものだけでも、すでに豪州のほか、日本やフランス、イタリアなどで起こされている。いっぽう10月にはハーグ(オランダ)法廷が、iPhone 3Gなどに関するサムスンの同様の訴えを退けていた。

【参照情報】
Samsung Wins Early Australia Trial on Apple Patent Infringement Claims - Bloomberg
Australia court to hear Samsung-Apple case in March - Reuters
サムスン、「iPhone 4S」ソースコードなどの開示を要求 - 豪州での訴訟で
サムスン、アップルに逆襲- 日本、豪で「iPhone 4S」の販売差し止め請求
サムスン、アップルへの反攻開始へ - 仏、伊で「iPhone 4S」発売停止を求める訴え
オランダ法廷、サムスンのアップル製品販売差し止め請求を却下

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