「米タブレットユーザーの9割はWi-Fiのみの利用」- 米業界アナリスト
2012.03.23
Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2012, 11:09 am JST
2012.03.23
Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2012, 11:09 am JST
モバイルデータ通信が可能なタブレット端末でも、多くの人がWi-Fi利用していることが、アナリストChetan Sharma氏のレポートでわかった。
通信業界アナリストのチェタン・シャルマ(Chetan Sharma)氏が今週はじめに発表した2011年第4四半期の米国無線通信市場の動向に関するレポートによると、Wi-Fiだけが利用なタブレットのユーザーが全体のおよそ90%を占め、このなかには携帯通信網を使える端末のユーザーも含まれているという。
ユーザーがWi-Fi通信を好む理由としては、まず端末自体の価格の安さが挙げられている(たとえば、先週発売された新型iPadでは、メモリ容量が同じWi-Fi版とWi-Fi + 4G版の差額は130ドル)。
ふたつめの理由は、携帯通信事業者との契約。通信事業者が提供するモバイルデータ通信のプランは、多くの場合2年契約となっているいっぽう、タブレット製品はアップグレードのスピードが速く、最新機能を搭載するタブレットも1年後には時代遅れになってしまうことがめずらしくない。
また、複数の端末を対象とした包括的な料金プランが無いことも理由のひとつに挙げられている。タブレットユーザーの多くは、すでに3Gや4Gネットワークの通信が可能なスマートフォンを保有しているため、二重の通信料負担に抵抗を覚えるユーザーが多いとみられる。
4G(LTE)対応の新型iPad登場で、米国では4Gサービスの普及に弾みがつくとの見方も出ている。携帯通信サービスにも加入するタブレットユーザーの数や比率がどう変化していくかという情報は、通信事業者にとって今後さらに重要なものとなる可能性もある。
【参照情報】
・Sorry, carriers, 9 out of 10 tablets sold are Wi-Fi - GigaOM
・Mobile Data Use Surging, but Tablets Largely a Wi-Fi-Only Affair - AllThingsD
・US Wireless Market Update Q4 2011 and 2011 - Chetan Sharma
・4G iPadは「金食い虫」-米従量課金ユーザー「あっという間に上限に」(編集担当メモ)
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