4年間で「わずか5億4300万ドル」- グーグルのAndroid関連売上高を英紙が試算
2012.03.30
Updated by WirelessWire News編集部 on March 30, 2012, 10:34 am JST
2012.03.30
Updated by WirelessWire News編集部 on March 30, 2012, 10:34 am JST
グーグル(Google)が、Android OSに関連する事業から得た売上高について、2008年から昨年までの4年間で5億5000万ドルにも満たないとする推定が、英The Gardianから29日に出されている。
この推定は、グーグルとオラクル(Oracle)とが争っている特許侵害訴訟に関して、グーグル側が提示した和解案の示談金額をもとに、The Gardianが計算したもの。グーグルは、オラクルが訴えている2件の特許侵害に関して、2008年から2011年にAndroidから得た収入のそれぞれ0.5%(有効期限が2018年までの特許)、0.015%(有効期限が今年12月の特許)を支払うことを提案しており、この合計額が280万ドル($2.8 million)ーーつまり、この280万ドルを0.00515で割った結果が5億4300万ドルになるという。
さらに同紙は、グーグルのラリー・ページ(Larry Page)CEOが昨年10月の決算発表の際に、過去1年間のモバイル関連の売上があわせて25億ドルに達したと述べていたことに言及。この売上には、アップル(Apple)製端末に提供されている地図サービスや検索エンジンからの売上も含まれると想定した上で、グーグルではAndroid関連の売上よりもiPhoneからの売上のほうがかなり多い可能性があるとしている。
ただし、グーグルの和解案のなかには、Androidからの売上の算出方法について具体的な説明は含まれていない。そのため、広告収入と有料アプリからの30%の手数料収入が大きな柱と予想されているが、そもそも広告収入といってもAndroid端末でグーグル検索を使ったときのものか、アプリからの広告かなどその定義は曖昧で、こうした試算を元に計iPhoneとAndroidとを比べること自体がまったく見当違いと指摘するブログなどもある。
【参照情報】
・Google's Android has generated just $550m since 2008, figures suggest - The Guardian
・No, Google Doesn't Make Four Times More Off The iPhone Vs. Android - Marketing Land
・Google generates four times more revenue from iPhone than Android - BGR
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