オラクルvsグーグルのJava-Android特許訴訟、いよいよ山場に
2012.04.17
Updated by WirelessWire News編集部 on April 17, 2012, 10:55 am JST
2012.04.17
Updated by WirelessWire News編集部 on April 17, 2012, 10:55 am JST
Android OSで使用されているJava技術が、オラクル(Oracle)の保有する特許権の無断使用にあたるとして、同社がグーグル(Google)を訴えていた訴訟に関する審理が、米国時間16日にサンフランシスコの法廷で始まった。2011年10月、2012年1月、そして同3月といった候補日が挙げられながらも、これまで延期を繰り返していた同裁判だが、先月にようやく4月16日の裁判開始が決まり、裁判の日を迎えることとなった。
この裁判には、グーグルのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOとオラクルのラリー・エリソン(Larry Ellision)CEO、グーグルでAndroid部門を率いるアンディ・ルービン(Andy Rubin)氏などが顔を揃える。
オラクルは、Java技術を開発したサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)の買収を通じて、同技術に関する知的財産(特許)権を取得しており、同技術に関する著作権および特許権7件の侵害を理由に、2010年8月にグーグルを相手取って訴訟を起こしていた。
この7件のうち5件の特許権については、今回の裁判に至るまでの過程で省かれ、現在は2件を残すのみとなっている。これらの特許権に関してオラクルは、グーグルに対して61億ドルの賠償金を要求したものの、昨年7月にサンフランシスコの法廷でその主張が退けられている。これを受け、同社は9月に要求額を11億6000万ドルに減額して再び賠償を要求したが、グーグルが提示した金額は280万ドルで、両社の提示額にはいまだに大きな乖離がある。
一方、著作権に関してグーグルは、今回の訴えの対象であるJavaのAPIについて、「プログラミング言語は著作権の対象外であり、自由に利用できる技術である」と主張している。
今回の裁判では、前半の著作権に関する審議、後半の特許権に関する審議を経て、最終的に賠償金の有無が決定されることになっている。
【参照情報】
・Oracle to Face Google in Android Operating System Trial - Bloomberg
・Google, Oracle Head to Showdown - Wall Street Journal
・Oracle v. Google: What's at stake - ZDNet
・It's On: Oracle and Google to Meet in "World Series" of IP Lawsuits - AllThingsD
・グーグル対オラクルのJava特許訴訟、トップ同士の「手打ち」はならず
・グーグル、特許紛争関連でマイクロソフト、オラクル、アップルを名指しで批判 - Android防衛で「徹底抗戦」
・最大で61億ドルにも - オラクル、AndroidによるJava特許侵害の被害額を算出
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