米ITC、アップルの特許侵害を認める仮判断 - モトローラの訴えを支持
2012.04.25
Updated by WirelessWire News編集部 on April 25, 2012, 07:46 am JST
2012.04.25
Updated by WirelessWire News編集部 on April 25, 2012, 07:46 am JST
米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:以下、ITC)では、アップル(Apple)とモトローラ(Motorola)が互いを特許侵害で訴えた複数の争いが続いていたが、米国時間24日には、そのうちのモトローラからの訴えを認める仮判断が下されている。
この争いは、iPhoneやiPadでモトローラの特許4件が侵害されているとするモトローラからの訴えに関するもので、ITCは争点となった4件の特許のうち、3G関連の技術に関する1件の侵害を認める仮判断を下した。いっぽうWi-Fi関連の特許については無効とし、残り2件の特許については侵害は認められないとしたという。
ITCでは今後6人の判事からなる委員会でこの仮判断を審議し、最終的な判決を下すことになる。ITCの最終判断でもアップルによる特許侵害が認められた場合、アップルは同社製品を米国内に輸入できなくなる(ただし、修正を加えて侵害を回避することは可能)。なお、この委員会による審議は8月23日に完了の予定となっている。
Bloombergによると、今回ITCで侵害が認められた特許については、すでにドイツにおける訴訟でアップルの侵害は認められないとする判断が下されていることから、同社では控訴する考えを示しているという。
両社間のITCにおける争いでは、今年1月にモトローラによる特許侵害を主張したアップル側からの訴えを退ける仮判断が出され、3月にはこれを支持する最終判決が下されていた。
アップルは、モトローラのほか、サムスン(Samsung)、HTCなどのAndroid端末メーカー各社とも世界各地で特許訴訟を続けている。
【参照情報】
・Apple Found to Violate One Patent on Android Phones - Bloomberg
・ITC Judge: Apple Infringed Motorola Patent - WSJ
・Motorola wins preliminary ITC ruling against iPhone - GigaOM
・アップルの対モトローラ訴訟 - 米ITCでアップルの敗訴が確定
・米ITCが「モトローラはアップルの特許権を侵害していない」とする判断
・【図・グラフ】アップル vs Android陣営 - 特許をめぐる「世界大戦」概略図(BW誌)
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