「iPadの商標はプロビューのもの」- 中国政府関係者が見解
2012.04.25
Updated by WirelessWire News編集部 on April 25, 2012, 11:00 am JST
2012.04.25
Updated by WirelessWire News編集部 on April 25, 2012, 11:00 am JST
中国における「IPAD」の商標権をめぐって、アップル(Apple)が香港のプロビュー・インターナショナル・ホールディングス(Proview International Holdings:以下、プロビュー)という企業と争っている問題で、現地時間24日、同国の商標を管轄する国家工商行政管理総局(SAIC)の副局長であるフー・シャンジャン(Fu Shuangjian)氏は、この商標の権利が「プロビューに属する」との見解を明らかにしたという。
シャンジャン氏は、北京で行われた記者会見の中で「中国商標法の規定によれば、現在のところiPadという商標の法律の登録者はプロビューだ」と話した。これは、同問題について中国政府当局として初めての公式な見解で、裁判所の判断にも影響を与える可能性がある。シャンジャン氏はまた「この問題は大きな影響力を及ぼす可能性があり、SAICは重大な事柄として取り扱っている」とも述べたという。
現在、この問題に関しては、広東にある高等人民裁判所で控訴審の審理が行われており、今後数週間から数か月のうちに判断が出される見込み。いっぽう、訴訟を争う当事者間では先ごろ、和解に向けた話し合いが始まっているとの報道もあり、場合によっては裁判所の判断を待たずに両社が和解に至る可能性もあるという。
【参照情報】
・Proview owns iPad trademark in China -govt official - Reuters
・Chinese Official Says Proview Owns iPad Trademark, Not Apple - AllThingsD
・Chinese Court Mediates iPad Trademark Fight - WSJ
・アップル、中国での「iPad」商標権問題で原告企業と直接交渉を開始
・アップルのティム・クックCEO、中国の李副首相と会談
・中国での「iPad」商標権問題 - 大手銀行も介入で、泥沼化の様相
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