米携帯通信市場、長期契約者数が初の減少に - 2012年第1四半期
2012.05.15
Updated by WirelessWire News編集部 on May 15, 2012, 10:54 am JST
2012.05.15
Updated by WirelessWire News編集部 on May 15, 2012, 10:54 am JST
2012年第1四半期の米携帯通信市場では、長期契約に加入するユーザー数が初めて減少に転じたという。
第1四半期には、ベライゾン(Verizon Wireless)とAT&Tの大手2社で引き続き長期契約加入者が増加したものの、スプリント(Sprint Nextel)やT-モバイル(T-Mobile USA)をはじめとする下位の事業者の減少分を相殺できなかった。ちなみにスプリントの減少数は19万2000件、T-モバイルでは約50万人となった。これにより米携帯通信市場の95%を占める上位7社の長期契約者数は前四半期に比べて5万2000件のマイナスになったという。
そのいっぽうで、プリペイド契約者の数は同四半期に約200万人増加、またスマートメーターなど携帯電話以外のM2M端末の契約数も増加している。しかしこれらの契約からの売上は、長期契約に比べて少なく、例えばAT&Tでは長期契約者の毎月の料金(ARPU)が64ドル程度であるのに対し、それ以外では毎月の料金は平均11ドル程度にすぎないとAPは伝えている。
なお、ジェフリーズ(Jefferies & Company)によると、ここ数年はiPhoneの新機種が投入された四半期に加入者数が増加、その反動から翌四半期には減少傾向が見られるという。
【参照情報】
・Yep, the Wireless Industry Actually Lost Contract Customers Last Quarter - AllThingsD
・Wireless industry losing contract subscribers - AP (Tulsa World)
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