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次期iPhone、画面サイズは「最低でも4インチ」とWSJ報道(編集担当メモ)

2012.05.16

Updated by WirelessWire News編集部 on May 16, 2012, 21:13 pm JST

今年発売が見込まれる次のiPhone(いわゆる「iPhone 5」)について、はやくも情報が出始めたようだ。しかも、一部でおなじみの台湾業界サイト「Digitimes」などではなく、話の出所はWall Street Journal(WSJ)である。

「香港発」ではじまるこの記事によると、アップルが発注して来月から製造が始まる次のiPhoneのスクリーンは、最低でも4インチの大きさになるという。

このWSJ記事で興味深いのは、スクリーンのサプライヤー候補として、アップルの既存取引先であるLGディスプレイ(LG Display)やシャープに加え、この4月から事業を開始したジャパンディスプレイの名前も上がっている点。各所で報じられている通り、ジャパンディスプレイは産業革新機構の主導で、ソニー、東芝、日立の3社のディスプレイ事業を統合してできた新会社。いっぽう、新型iPad用の高解像度ディスプレイ(いわゆる「Retinaディスプレイ」)を供給したことが伝えられるサムスンへの言及はない。

アップルが2007年の初代モデル以来、iPhoneのスクリーンサイズを3.5インチとしてきたことは周知の通り。しかし、先ごろ発表した「Galaxy S III」に4.8インチのスクリーンを搭載してきたサムスン(Samsung)をはじめ、Android陣営のスマートフォンでは軒並み4インチ以上のスクリーンを採用するようにもなっている(またノキア(Nokia)のWindow Phone「Lumia」でも同様)。

ただし、このWSJ記事には、「アップルが製品の設計に変更を加えるのは、必ずしも競合の動きを意識したものとは言い切れない」という、みずほインベスターズ証券アナリストのコメントも見られる。それでも調査会社のストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)が3月に発表していた調査結果では、「4〜4.5インチ」の画面を好むスマートフォン・ユーザーが多かったと伝えられている。。

なお、アップル製品ファンには気になる「Retina」ディスプレイの規格--326ppi以上の解像度になるかどうかに関する言及はこのWSJ記事には見られない。

アップルは昨年10月初めに現在の最新モデル「iPhone 4S」を発表、同月から販売を開始。同10-12月期には旧モデルもあわせて3704万台、また今年1-3月期には3510万台のiPhoneをそれぞれ販売。しかし1-3月期にはあわせて推定4400万台のスマートフォンを出荷したサムスンに首位を奪われていた。

次のiPhone発表が秋口ーーたとえば昨年と同じ10月初めと仮定すると、この段階での情報はまだ「観測気球」である可能性も高い。もう1つ、2つWSJもしくはBloombergやReutersあたりから関連する情報が出てくると、ぐっと話が具体的になると思われる。

【参照情報】
Apple Moves Toward Larger iPhone Screens - WSJ
Next iPhone will have bigger screen, measuring 'at least' 4 inches, reports WSJ - The Verge
WSJ: The Next iPhone Will Have at Least a 4-Inch Screen - Gizmodo
「次はもっと薄くて、画面の大きなものを」が9割 - スマートフォン・ユーザー調査
新しいiPadの高解像度ディスプレイ、供給元はサムスン - 米調査会社
アップル、2012年1-3月期決算 - iPhone 3510万台、iPad1180万台を販売
サムスン、1-3月期のスマートフォン販売台数は推定4400万台に

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