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グーグル、「Knowledge Graph」を発表 - セマンテック検索機能追加

2012.05.17

Updated by WirelessWire News編集部 on May 17, 2012, 09:35 am JST

グーグル(Google)は米国時間16日、同社の検索サービスに「Knowledge Graph」という概念を取り入れ、ユーザーが探している人や場所、およびそれらの物事(オブジェクト)間の関係についての情報をまとめて表示するようシステムに変更を加えたと、公式ブログを通じて発表した。

同社ブログでは、Knowledge Graphの追加について「次世代の検索システム実現に向けた非常に重要な第一歩。この新たなシステムはウェブ全体のインテリジェンスを活用し、世界の理解のしかたが(現行の仕組みよりも)少し人間に近づくものとなる」と記している。

Knowledge Graph追加によって変わる主な点は次の3つだという。

  1. 適切な情報の発見
  2. 優れた要約
  3. 検索対象の範囲・深度拡張

具体的には、たとえば「マリー・キュリー」といった人物名で検索をすると、通常の検索結果に加え、該当人物の生年月日や家族構成、業績などの情報が検索結果の右側に表示される。また、検索した人物と同じ賞を受賞した他の人物についての情報や、同じ人物について検索した他のユーザーが検索している関連語なども簡単に調べられるようになっているという。これにより、たとえばある映画作品について検索をすると、同一ジャンルの別の映画に関連する情報へのリンクや、その映画に出演した俳優についての情報へのリンクなどが合わせて表示され、ユーザーはこの情報パネルの中だけで情報探索を続けることも可能になるという。

201205170930.png
[Google Offical Blog]

現在この「Knowledge Graph」では、5億件の項目に関する35億件のオブジェクトを検索結果に表示可能となっており、とりわけ、映画作品や俳優、芸術作品や美術館、国や都市、島や湖などの地名、音楽、天体、建物や遊園地、スポーツといった分野で多くの情報が蓄積されている。

この新しい検索機能は、まず米国の英語検索に対応する。スマートフォンやタブレット端末でも利用可能になる予定だという。

【参照情報】
Introducing the Knowledge Graph: things, not strings - Google Offical Blog
Google Knowledge Graph: This is why they changed their privacy policy - ZDNet
Google Launches Knowledge Graph To Provide Answers, Not Just Links - Search Engine Lnad
Google shakes up search with new Wikipedia-like feature - GigaOM

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