アップル、再生可能エネルギーへの完全移行を確約 - データセンターで利用する電力について
2012.05.18
Updated by WirelessWire News編集部 on May 18, 2012, 10:44 am JST
2012.05.18
Updated by WirelessWire News編集部 on May 18, 2012, 10:44 am JST
アップルは米国時間17日、同社の保有するデータセンターで利用する電力について、2013年中に再生可能エネルギーへの全面的な切り替えを行うとの意向を明らかにした。
アップルのピーター・オッペンハイマー(Peter Oppenheimer)CFOはBloombergに対し、同社の3つのデータセンター -- 稼働中のカリフォルニア州ニューアーク(Newark)、ノースカロライナ州メイデン(Maiden)、ならびに現在建設中のオレゴン州プラインヴィル(Prineville)の3カ所では、今後石炭を使った火力発電所からの電力利用を取りやめると述べている。
具体的には、メイデンのデータセンターでは2012年中に約101万平方メートルのソーラーファームと大規模な燃料電池施設を用いて60%の電気を供給、残り40%を再生可能エネルギーを利用した電力会社から電力で賄う計画。また、ニューアークのデータセンターは自家発電は行っていないものの、2013年2月までに全ての電力を再生可能エネルギーを利用した電力会社からの電力に変更。さらに、建設中のオレゴンのデータセンターについては、最初から再生可能エネルギーのみで稼働するとしている。
アップルのデータセンターについては、環境保護団体のグリーンピース(Greenpeace)が石炭由来の電力をかなり利用しているとして、再生可能エネルギーに切り替えるよう抗議活動を続けていた。
オッペンハイマー氏は、今回の発表について、このグリーンピースの抗議活動に対応したものかどうかの明言は避けるいっぽう、アップルでは昨年から再生可能エネルギーへの全面的切り替えを計画していたと説明。さらに、同社ほどの規模の企業としては、初めて石炭由来の電力に頼らない供給体制を実現すると話しているという。
【参照情報】
・Data Centers and Renewable Energy - Apple
・Apple Data Center Will Be Totally Green by 2013 - Bloomberg
・Apple to use only green power for main data center - Reuters
・After Greenpeace Protests, Apple Promises to Dump Coal Power - WIRED
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