サムスン、独自のソーシャルネットワークを来年前半にも公開か
2012.06.14
Updated by WirelessWire News編集部 on June 14, 2012, 09:59 am JST
2012.06.14
Updated by WirelessWire News編集部 on June 14, 2012, 09:59 am JST
サムスン(Samsung)が、フェイスブック(Facebook)のようなソーシャルネットワークサービス(SNS)の開発を進めており、早ければ来年第1四半期にもこれを公開する可能性があると、Korea Timesが韓国時間12日に報じた。
Korea Timesはサムスンの公式な見解としてこの話を紹介。これによれば、このサービスは開発コード名「Samsung Facebook」と呼ばれ、同社が現在提供している「ファミリーストーリー」という写真共有サービスやマルチOS対応のメッセージングサービス「ChatON」、スケジュール/リマインダーなどの要素を盛り込んだSNSになりそうだという。
同社はこの独自SNS開発にあたり、「各メーカーから提供されているさまざまな端末やモバイルプラットフォームに対応するSNS」の実現を目標に掲げているという。このSNSは、カメラやテレビ、Blu-rayプレイヤーなど、インターネットに接続可能な多岐にわたる端末と連携し、最終的にはフェイスブックのサービスと競合するようなものを目指しているという。なお、同社ではアマゾン(Amazon)のクラウドコンピューティングサービスをインフラとして利用することも明かしている。
テクノロジー分野で競合する大手各社の間では、たとえばマイクロソフト(Microsoft)がWindows PhoneやWindows 8でのFacebookとの統合を打ち出し、またアップルでも先日、次のOSとなるiOS 6やOS X「Mountain Lion」でのFacebookの機能統合を発表している。携帯電話とテレビの分野で世界シェア首位にあるサムスンだが、デバイスからサービスまでを包含するプラットフォームの要となるOSについては独自の製品がないため、こうした統合のアプローチは採りにくい。そのため、ユーザーとの接点となるハードウェアの数を梃子に、デバイスやOSの種類を問わない自前のSNSを提供することは、影響力を増すフェイスブックのほか、競争・共存関係にある大手各社に対しても牽制の意味をもつ可能性があると考えられる。
【参照情報】
・Samsung planning Facebook-like social network, codenamed 'Samsung Facebook' - The Verge
・Samsung aiming for complete mobile domination with rumored Facebook competitor - Engadget
・Samsung to offer Facebook-like service - Korean Times
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