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フェイスブックがアドエクスチェンジ(広告枠取引)を提供へ

2012.06.15

Updated by WirelessWire News編集部 on June 15, 2012, 09:55 am JST

フェイスブック(Facebook)がアドエクスチェンジ(広告枠取引)市場に参入することが明らかになった。

フェイスブックは米国時間13日、広告枠をリアルタイム(real-time bidding:RTB)で入札・購入できる独自のプラットフォーム「Facebook Exchange」を、今後数週間のうちに公開すると発表した。

フェイスブックを利用する広告主はこれまで、同サービスのユーザーが明示した年齢や所在地、興味関心の対象などのデータに基づいたターゲット広告を掲載していた。

今回新たに発表された広告枠取引プラットフォームでは、ユーザーが広告枠となるページを開くたびに、そのユーザーのウェブ閲覧履歴などを元に入札が行われるため、ターゲットをさらに絞り込んだ広告配信が可能となるという。

新方式では、たとえば家電販売店が「洗濯機に興味を持つユーザー」をターゲットに定めると、他のサイトで「洗濯機」の情報を閲覧したフェイスブックユーザーに広告を表示させることができる。また、「航空券を探したものの、購入には至らなかったユーザー」をターゲットとして、航空券の購買を促す広告を掲載することも可能となるという。

グーグル(Google)やヤフー(Yahoo)では、すでに同様の広告枠取引プラットフォームを展開している。入札は、複数のプラットフォームにまとめて広告を配信するDSP業者を介して行われる。

なお、「Facebook Exchange」はいまのところモバイル端末には対応しない。現在、PCからフェイスブックにアクセスするとマイページの隅にバナー広告が表示されるが、モバイルでは「スポンサー記事」のみ対応している。「Facebook Exchange」の対象となるのはバナー広告のみで、同社が最近「新しい広告」として売り込んでいる広告商品「スポンサード・ストーリー」とは別のものとなる。

【参照情報】
What's a Facebook Ad Exchange? A (Partial) Explainer - ATD
Facebook preps 'Facebook Exchange' for real-time bidding - GigaOM
Facebook To Debut Real-Time Bidding For Advertising - Bloomberg
Facebook Plans Exchange to Draw Big Advertisers - WSJ
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