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AT&T、携帯通信網経由の「FaceTime」利用に別料金の可能性

2012.07.18

Updated by WirelessWire News編集部 on July 18, 2012, 11:12 am JST

アップル(Apple)が今年秋のリリースを予定する「iOS 6」で、ビデオ通話機能「FaceTime」が、従来のWi-Fi経由に加えて、携帯通信網経由でも使用可能となるが、これに関して米大手通信事業者AT&Tの契約者は、携帯通信網経由の場合、別料金を課される可能性があるという。

これは9to5 Macで報じられたもので、iOS 6のベータ版を使用していた記者によると、AT&Tと契約しているiPhone端末で携帯ネットワーク版FaceTimeを起動したところ、AT&Tで手続きをするよう促すエラーメッセージが表示されたという。

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[9to5 Mac]

AT&Tは、iPhoneのWi-Fiデザリング機能「パーソナル・ホットスポット」の利用にあたっても別料金を課しており、FaceTimeでもそれと同様に別料金を課す可能性が高いと同記事は指摘している。

また、この話を取り上げたVenture Beatが複数の開発者に確認をとったところ、iOS 6のベータ版3へのアップグレードの際にネットワーク設定を戻した端末では、前述のメッセージが表示されたという。一方、設定を変更せずにベータ版3に移行した端末では、エラーメッセージは表示されなかったという。

いっぽう、ベライゾン(Verizon)と契約しているiPhoneでは、特にエラーメッセージが表示されることもなくFaceTimeを起動できたと9to5Macは述べている。

この別料金がなくとも、高画質の動画データを高速で送受信できるLTE回線の利用には、3G回線より高い料金が必要となる。9to5 Macの推測が正しかった場合、ビデオチャットに適していない3G回線の利用者への影響は限られるものの、すでに高額なデータ通信料を支払っているLTE回線の契約者にとってはさらに負担が増す可能性があるとVenture Beatの記事は指摘している。

それに対し、TechCrunchでは「3G回線経由でのFaceTime利用」に対して別途課金が発生する可能性を挙げている。また同ブログは、この日Fortune誌主催のBrainstormカンファレンスに登場したAT&Tのランドール・スティーブンソン(Randall Stephenson)CEOが、この件に関する質問に対し「自分もそのような噂を耳にしたことがある。ただし(略)価格設定について話をするには時期尚早」と答えたと記している。

なお、iOS 6発表直後にGigaOmが報じていたところでは、3GネットワークでFaceTimeを利用した場合、1分あたりのデータ量は約3メガバイトとなり、ベライゾンの月額30ドル(上限2ギガバイト)プランなら666分、AT&Tの月額30ドル(同3ギガバイト)プランなら1000分は通話可能となる計算で、アップル製品ユーザー間でしか通話できないにせよ、AT&Tやベライゾンが提供している音声通話プランよりも割安になるという。

【参照情報】
AT&T appears set to control and charge for FaceTime over Cellular in iOS 6 - 9to5 Mac
Would you pay AT&T extra for FaceTime over cellular? - Venture Beat
New iOS 6 Beta Hints That AT&T May Charge For FaceTime Over 3G - TechCrunch
Will AT&T Charge For 3G FaceTime? CEO Randall Stephenson Says It's 'Too Early' To Know - TechCrunch
ベライゾン、データ共有プランを正式発表 - 「過去20年で最大の変更」とアナリスト
アップルの「Facetime」、「iOS 6」では携帯通信網でも利用可能に

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