アマゾン、4-6月期決算 - 物流インフラなどへの投資がかさみ、予想外の赤字に
2013.07.26
Updated by WirelessWire News編集部 on July 26, 2013, 16:39 pm JST
2013.07.26
Updated by WirelessWire News編集部 on July 26, 2013, 16:39 pm JST
アマゾン(Amazon)が米国時間25日、2013年第2四半期(4‐6月期)の決算を発表。物流関連やコンテンツ獲得のための投資がかさみ、アナリスト予想を上回る赤字となったという。
同期の売上高は157億ドルで前年同期の128億ドルから22%増加し、アナリストの予想にほぼ一致。それに対して、損益は前年の700万ドルの黒字から今期には700万ドルの赤字(1株あたり2セント)に転じた。なおアナリスト予想は売上が157億4000万ドルで1株あたり利益は5セントだったという。
予想外の赤字となった主な原因は営業費用の増加で、米国でも展開を拡大しつつある同日・翌日配送サービス用のインフラ整備や、Primeユーザー向けのデジタルコンテンツ調達コストがかさんだ結果、営業費用は23%の増加。これにより営業利益率は前年同期の0.8%セントから今期は0.5%まで落ち込んだという。
Bloombergでは、アマゾンがこれまで一貫して利益を無視して事業の拡大を続けてきていることについて、「時価総額を正当化できるだけの利益を出せるとそろそろ証明しなくてはならない」とするBGCパートナーズ(BGC Partners)アナリストのコメントを引用している。だが同社のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOは決算発表のなかで、クラウド関連や物流インフラへの投資はいずれキャッシュフロー拡大につながるなどと述べ、今後も事業拡大を優先した戦略を続ける考えを示唆していたという。
【参照情報】
・Amazon's Q2 Is a Miss - AllThingsD
・Amazon Posts Surprise Loss After Spending on Warehouses - Bloomberg
・Amazon's Q2 Disappoints, Sales Up 22 Percent To $15.7B, Net Loss Of $7M - TechCrunch
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