グーグルとマイクロソフト、Windows PhoneのYouTubeアプリで再び衝突
2013.08.16
Updated by WirelessWire News編集部 on August 16, 2013, 09:56 am JST
2013.08.16
Updated by WirelessWire News編集部 on August 16, 2013, 09:56 am JST
マイクロソフト(Microsoft)が数日前に提供を開始したWindows Phone向けYouTubeアプリをグーグル(Google)が無効化したことが米国時間15日に明らかになった。グーグル側では、同社がマイクロソフトに対して勧めるHTML5ベースのアプリではないことなどを無効化の理由として挙げているが、それに対してマイクロソフト側からはグーグルがマイクロソフトにWindows Phone向けネイティブアプリの開発・提供を邪魔する妨害行為といった批判が出ているという。
両社の間では今年5月にもWindows Phone用YouTubeアプリをめぐる衝突があった。この時にはマイクロソフトが開発したアプリにグーグルの広告が表示されないこと、ならびに独自のオフライン用動画ダウンロード機能が含まれていたことが問題となり、グーグルは同アプリのWindow Phone Storeでの提供停止をマイクロソフトに要請。これに対し、マイクロソフトはダウンロード機能を除いた別バージョンを提供するなどした上で、グーグルと新たなアプリの開発で協力していくとする合意に達していたとThe Vergeは記している。
GigaOMによると、グーグル側では今回の措置について、「マイクロソフトとはHTML5ベースのWindows Phoneアプリ開発で協力を進めてきた。しかし、残念ながら、マイクロソフトはYouTubeの機能を完全に利用できるようにするために必要なブラウザのアップデートを行わず、代わりにわれわれの「利用規約(Terms of Service)」に違反するアプリを再びリリースしまった。そこでわれわれはこのアプリを無効化した」などと説明しているという。
いっぽうマイクロソフト側では、「グーグルはさまざまな理由をこしらえて、われわれわれがWindows Phoneでも、AndroidやiOSと同様のユーザー・エクスペリエンスを提供しようとすることを妨害している。グーグルが設けた障壁を乗り越えるのは不可能で、彼らはそのことを知っている」などとする主張をブログに記している。
【参照情報】
・Microsoft blasts Google over YouTube block, claims reasons are 'manufactured' - The Verge
・Google disables Microsoft's YouTube Windows Phone app, blames Internet Explorer - GigaOM
・The Guardian
Google disables Microsoft's Windows Phone YouTube app (again) -
・The limits of Google's openness - Microsoft
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