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売却準備を急ぐブラックベリー – 「早ければ11月にも実現」の可能性(WSJ報道)

売却準備を急ぐブラックベリー – 「早ければ11月にも実現」の可能性(WSJ報道)

Updated by WirelessWire News編集部 on September 5, 2013, 13:36 pm JST

WirelessWire News編集部 WirelessWire News編集部

マイクロソフト(Microsoft)によるノキア(Nokia)端末・サービス事業の買収発表を受け、これまで以上に苦しい立場に追い込まれたとみられるブラックベリー(BlackBerry)について、早ければ11月までに全社もしくは一部事業の売却が行われる可能性があるとする話をWSJが伝えている。

既報の通り、ブラックベリーは先月、戦略見直しを行うための特別委員会を設け、事業売却も含む選択肢を検討していく考えを明らかにしていた。今回のWSJ報道によると、ブラックベリーではすでに複数の企業などに打診を済ませ、交渉相手を絞り込んでいる段階で、また実際の交渉作業もまもなく開始されるという。交渉先についての具体名は挙がっていないが、投資ファンドやアジアのメーカーなどが有力とされている。

また、8月の発表がとくに法人を中心とした顧客を遠ざける結果につながっている面もあり、ブラックベリー取締役会では企業・事業価値の減少を極力避けたいとの思惑から、早期の売却作業完了を望んいるとされている。そして、早ければ11月までに売却が実現する可能性もあるいっぽう、適当な売却先がみつからない可能性も多分に残っているとされている。

ブラックベリーのスマートフォン出荷台数シェアは現在約3%まで低下しており、OS別ではWindow Phoneに第3位の座を奪われている。また「マイクロソフトがブラックベリーの買収を検討している」とする話が過去に何度か浮上したこともあったが、今回のノキア端末事業買収の発表で、この線もほぼ無くなったと見られているようだ。

これに関連して、NYTimesでは、ブラックベリーが今年満を持して投入した「Blackberry Z10」「同Q10」の売れ行きが期待外れに終わっていることなどから、ハードウェア事業の価値はほぼゼロに等しいとする見方も一部で出ていると記している。さらに、ブラックベリーが法人向けに提供する端末管理用ソフトがいまのところ同社以外の製品にはあまりうまく対応していないことや、セキュリティ関連製品についても重複する機能をもった製品がマイクロソフトにあること、BlackBerry 10端末では同社専用のネットワークを利用しなくなっていること、さらにサムスン(Samsung)がAndroidの保険として「Tizen」の開発に力を入れていることなども、ブラックベリーにとってはマイナス材料と指摘している。

【参照情報】
BlackBerry Pushes for Speedy Sale Process – WSJ
BlackBerry’s board hopes to sell the company by November, claims report – The Verge
BlackBerry looking at ‘speedy sale’: Will Microsoft jump in to save it? – ZDNet
For BlackBerry, Bad News in the Microsoft-Nokia Marriage – NYTimes