チャイナ・モバイルのiPhone取り扱いが実現間近(WSJ、Bloomberg報道)
2013.09.09
Updated by WirelessWire News編集部 on September 9, 2013, 09:59 am JST
2013.09.09
Updated by WirelessWire News編集部 on September 9, 2013, 09:59 am JST
何年も前から噂が取りざたされてきたチャイナ・モバイル(China Mobile:中国移動)による「iPhone」取り扱いがいよいよ実現しそうだとWSJやBloombergが伝えている。
約7億4000万人加入者数を擁し、3Gユーザーだけでも約2億人に近づきつつあるチャイナ・モバイル(China Mobile:中国移動)に対し、アップル(Apple)が10日(米国時間)に発表するとみられる新機種「iPhone 5C」の出荷準備を進めているとWSJが米国時間6日に伝えた。同紙によると、アップルは製造委託先のフォクスコン(Foxconn)に対して、iPhone 5C」の納入先にチャイナ・モバイルを加えるよう指示したとという。ただし現在のところ、両社が正式な合意に至ったかは明らかになっておらず、チャイナ・モバイルでの新型iPhone発売時期もはっきりしていない。またBloombergでは、10日の発表イベントで両社の合意が発表されることはないとしている。
チャイナ・モバイルとアップルとは、iPhoneの取り扱いをめぐって何年も前から交渉を重ねてきたとされ、ティム・クック(Tim Cook)CEOが北京にあるチャイナ・モバイル本社で目撃されたといった話が流れたこともあった。しかし、チャイナ・モバイル独自の3G規格にiPhoneが対応していないことやアップルが求める購入数の確約が障害となり、これまで両社の正式な取引は実現していなかった。
いっぽう、中国でiPhoneを取り扱っているチャイナ・ユニコム(China Unicom)やチャイナ・テレコム(China Telecom)が3G加入者を増やしていること、アップル側でも大きな期待をかける中国市場でスマートフォンの市場シェアを落としていること、前四半期には売上が前年比2桁(14%)の減少となったことなどもあり、両社が歩み寄ることになったのではないかとみられている。
WSJでは米調査会社カナリス(Canalys)の予想として、中国でのスマートフォン出荷台数が今年3億5200万台まで増加(前年比84%増)、さらに2014年には4億2100万台まで増えるとしている。いっぽう、レノボ、ZTE、シャオミ(Xiami)といった中国メーカー各社が台頭するなかで、iPhoneの市場シェアは今年第2四半期(4-6月期)に5%まで減少したことも伝えられていた。
【参照情報】
・Apple Plans to Ship Less-Expensive iPhone to China Mobile - WSJ
・Apple Said to Be Close to a Deal With China Mobile - Bloomberg
・Apple is gearing up to ship iPhones to China Mobile, say reports - The Verge
・iPhone's market share in China falls to just 5% - BGR
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