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次期「iPad mini」用ディスプレイが品不足 - 発売が来年にずれ込む可能性も(Reuters報道)

2013.10.03

Updated by WirelessWire News編集部 on October 3, 2013, 11:59 am JST

アップル(Apple)からまもなく発表される第2世代の「iPad mini」について、新たに搭載される「Retinaディスプレイ」の供給不足から、発売が来年以降にずれ込むか、年内に発売された場合にも当初の流通量がかなり限られる可能性が高いとの見方が、Reutersなどで報じられている。

高精細の「Retinaディスプレイ」は、同社のiPhoneを皮切りに、iPad、MacBook Proにも搭載されてきており、昨年10月のiPad mini投入の際にも搭載を期待する声が上がっていたが、本体重量やバッテリー駆動時間への影響を顧慮して搭載が見送られたとされている。しかし、その後グーグル(Google)やアマゾン(Amazon)をはじめとする各社からも300ppicを超えるような画面を搭載するタブレット端末などが投入されていことから、新型「iPad mini」への搭載はかなり確実視されているという。

Reutersでは、アップルのサプライチェーン関係者からの話として、新型iPad mini用Retinaディスプレイの量産が最近になってようやく本格化したとしている。量産の遅れについて具体的な原因は明らかにされていないが、ある情報源は「アップルがディスプレイオの電力消費量に関して厳しい基準を課しているためではないか」とReutersに語ったという。

この量産の遅れにより、今月中に発表される可能性が高い新型「iPad mini」が年内に発売されたとしても、当初はかなりの品薄状態になる可能性が高まっているほか、最悪の場合は発売が年明けまでずれ込む可能性も生じているという。11月半ばから始まるクリスマス商戦期は、消費者向けの電子機器を扱うメーカー各社にとって1年で最大の書き入れ時であり、この時期に新モデルを投入できないとなれば、アップルはタブレット販売についてかなり苦しい立場に立たされる可能性が高い。

【参照情報】
Apple iPad Mini with sharper display faces delay - Reuters
Apple's rumored iPad mini with Retina display could face severe supply constraints - The Verge
Report: iPad 5 and iPad mini 2 to feature 8-megapixel cameras - GigaOM

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