指紋認証機能付きのAndroid端末、2014年前半に各社から登場の見通し
2013.10.07
Updated by WirelessWire News編集部 on October 7, 2013, 11:10 am JST
2013.10.07
Updated by WirelessWire News編集部 on October 7, 2013, 11:10 am JST
アップル(Apple)の最新スマートフォン「iPhone 5s」に搭載される「Touch ID」と同様のユーザー認証の仕組みが、来年前半には他のメーカー各社のAndroid端末にも搭載される可能性が高いとの見方を、業界団体FIDO(Fast IDentity Online)Allianceの会長を務めるマイケル・バレット(Michael Barrett)氏が明らかにしている。
FIDO Allianceは、従来のパスワードに伴うセキュリティ面の問題を生体認証技術を使って解決することを目的に2012年に設立された団体で、現在は48社が加盟。今年4月にはグーグル(Google)も幹事として同団体に参加していた。
今回バレット氏は、USA Todayとのインタビューのなかで、FIDO Allianceの加盟企業が現在Android向けの生体認証技術の開発に取り組んでいると述べ、これがおよそ半年間で実用化に至るとの見通しを明らかにしたという。
FIDO Allianceには、グーグル(Google)のほかペイパル(PayPal)やレノボ(Lenovo)などの各社が参加し、オープンな規格作りを進めようとしている。このため、バレット氏は、現在は加入していないアップル(Apple)が「Touch ID」をFIDOの規格を採用することもあり得るとしつつ、「そうなるとしても数年先の話」と述べている。
指紋認証機能を搭載するPCや携帯電話は以前から存在していたが、読み取り精度に難があったことなどから、これまでそれほど広く普及していなかった。それに対し、iPhone 5sの「Touch ID」には認識精度も高く、端末のロック解除などもパスコードに比べてはるかに容易なことから、さまざまな媒体に掲載されていたiPhone 5sの製品レビューのなかには「Touch IDを一度体験すると、前の状態には戻れなくなる」といった声も多く見られた。
【参照情報】
・Android fingerprint sensors 6 months away - USA Today
・New wave of Android phones with fingerprint sensors said to arrive early next year - The Verge
・FIDO-Based Fingerprint Authentication on Android? Early 2014 - PC Magazine
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