「スティーブ・ジョブズ特許」、米特許商標庁が改めて有効の判断
2013.10.21
Updated by WirelessWire News編集部 on October 21, 2013, 11:35 am JST
2013.10.21
Updated by WirelessWire News編集部 on October 21, 2013, 11:35 am JST
昨年12月に米国特許商標庁(U.S. Patent and Trademark Office、USPTO)で「無効」の判断が出されていたタッチスクリーン操作に関連するアップルの主要特許が、同庁で行った再審査の結果、再び有効になったとFoss Patentsが報じている。
同媒体によれば、米特許商標庁は現地時間9月4日、この特許について再審査証明書を発行。この特許権に含まれる20項目すべてについて改めて有効であるとする判断を下したという。
この特許権(特許権番号7,479,949)は、スマートフォンのタッチスクリーン操作に関するもので、出願者のなかに故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が名を連ねていることで知られ、「スティーブ・ジョブズ特許」とも呼ばれていた。2008年にアップルが出願し、9ヶ月後の2009年に同社に認められていたこの特許は、一連の対Android訴訟でも重要な役割を果たして来ているもので、アップルの圧勝に終わった米での対サムスン(Samsung)訴訟でも争点のひとつになっていたほか、対モトローラ(Motorola)訴訟の根拠として使用された3件のうち1件でもある。しかし、昨年12月、米特許商標庁の再審査の結果、20項目すべてについて「無効」とする判断が下されていた。
Foss Patentsは今回の米特許商標庁の判断について、アップルにとっては戦略的大勝利、サムスン(Samsung)やグーグル(Google)などAndroid陣営にとって大きな痛手だろうと記している。
【参照情報】
・U.S. patent office confirmed all 20 claims of the Steve Jobs patent: bad for Samsung, Google - Foss Patents
・Apple's touch-screen patent upheld by US Patent Office - CNET
・Apple multitouch patent upheld by US Patent and Trademark Office - The Verge
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