「iPhone」の姿は見当たらず - チャイナ・モバイルが4Gサービス開始
2013.12.19
Updated by WirelessWire News編集部 on December 19, 2013, 11:31 am JST
2013.12.19
Updated by WirelessWire News編集部 on December 19, 2013, 11:31 am JST
4Gサービス開始にあわせて「iPhone」の正式取り扱いを発表すると見られていたチャイナ・モバイル(China Mobile)とアップルとの交渉がまだまとまっていないことが中国時間18日に明らかになった。
Reutersによると、チャイナ・モバイルのシ・グオフア(Xi Guohua)会長は18日に広州で行った開発者向けイベントの会場で、両社が現在も交渉を続けており、この日はiPhone取り扱いに関する発表はないと報道陣に語ったという。
長年可能性が語られてきていたチャイナ・モバイルの「iPhone」取り扱いについては、今月初めに両社が合意に至ったとする話や、18日前後に正式発表される可能性などがWSJで報じられていた。またチャイナ・モバイルのウェブサイトで「iPhone」の予約受付ページが一時的に表示されていたとの報道も流れていた。
この話題を採り上げたApple Insiderでは、iPhone向けの金属部品を製造するOEMメーカーのジェイビル・サーキット(Jabil Circuit)が、来年度の第2四半期(1〜3月期)について控えめな業績見積もりを出したことに触れながら、いずれもアップルにとってネガティブなニュースだとしている。ただし、同媒体では、「発表がなかったことはネガティブに釈られるかもしれないが、これはたいした問題ではなく、最終的に両社は合意に至るだろう」とするウェルス・ファーゴ(Wells Fargo)のアナリストの声も紹介されている。
WSJでは以前、チャイナ・モバイルによるiPhone販売台数が2014年に2000万台程度になる可能性があるとする調査会社トレフィス(Trefis)の予想が紹介されていた。
チャイナ・モバイルは来年最大で2億2000万台のスマートフォンを販売する見通しで、そのうち4G対応機種は約1億台を占めることになるという。また同社は今年270億元(約44億ドル)であった端末補助金の負担が来年はさらに拡大するとの見通しを示したという。
なお、チャイナ・モバイルは同日に北京や重慶など一部の大都市圏で4Gサービスを開始し、TD-LTE対応のサムスマートフォン4機種ーー「Samsung Galaxy S4」「HTC One Max」「Sony Xperia SP」「Huawei Ascend」を発売している。
【参照情報】
・China Mobile chairman says still in talks with Apple on iPhone deal - Reuters
・China Mobile Boosts Subsidies as Carrier Awaits IPhone Deal - Bloomberg
・Shares of Apple dip on lack of China Mobile deal, supplier's disappointing earnings - Apple Insider
・China Mobile switches on its 4G network, expects to sell 100 million 4G devices in 2014 - TNW
・China Mobile turns on nation's first 4G network, but still no sign of iPhone deal - Tech In Asia
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら