中国チンファ・ユニグループ、米マイクロンに230億ドルの買収提案(WSJ報道)
Tsinghua Unigroup plans to offer $23 billion for Micron Technology
2015.07.14
Updated by WirelessWire News編集部 on July 14, 2015, 11:39 am JST
Tsinghua Unigroup plans to offer $23 billion for Micron Technology
2015.07.14
Updated by WirelessWire News編集部 on July 14, 2015, 11:39 am JST
中国のチンファ・ユニグループ(Tsinghua Unigroup;以下、チンファ・ユニ)が米メモリー大手のマイクロン(Micron)に対して、230億ドルで同社を買収するとの内容の提案を行ったという。Wall Street Journal(WSJ)が米国時間13日に関係者の話として報じた。
WSJによると、1988年に清華大学の支援を受けて創業されたチンファ・ユニは、2013年にスプレッドトラム・コミュニケーションズ(Spreadtrum Communications)ならびにRDAマイクロエレクトロニクス(RDA Microelectronics)という2社のモバイルチップ・メーカーを買収して以降、中国最大手のチップ設計メーカーとなっている。また昨年にはインテル(Intel)が同社へ15億ドルの投資を行い、株式の20%を取得。さらに今年5月にはHP(Hewlett-Packard)のネットワーク機器事業の経営権を取得していたという。
マイクロンは米国勢で唯一のメモリ−・メーカーで、DRAM分野ではサムスン(Samsung)に次ぐ2位。ただしPC販売台数の減少の影響を受けて業績が悪化していたことなどから、同社の株価は昨年末に比べて約半分まで下落していたという。
この話題に触れたReutersでは、いまのところ中国には大手のメモリー・メーカーが存在しないことから、チンファがマイクロンの製造技術を取得できれば同国の半導体業界にとって大きな前進となると指摘している。
【参照情報】
・State-Owned Chinese Chip Maker Tsinghua Unigroup Makes $23 Billion Bid for Micron - WSJ
・China's Tsinghua Unigroup Signals Interest in Micron After WSJ Report - Bloomberg
・Tsinghua Unigroup offers to buy Micron Technology for $23 billion: WSJ - Reuters
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら