Image: Kārlis Dambrāns(CC BY)
クアルコム、大規模な事業再編を計画 - 3000人程度の人員削減の可能性も
Qualcomn is about to start a new game
2015.07.21
Updated by WirelessWire News編集部 on July 21, 2015, 11:44 am JST
Image: Kārlis Dambrāns(CC BY)
Qualcomn is about to start a new game
2015.07.21
Updated by WirelessWire News編集部 on July 21, 2015, 11:44 am JST
大手チップメーカーの米クアルコム(Qualcomm)が3000人程度のリストラを計画しているとする情報筋の話がThe Informationで米国時間20日に報じられた。またWSJでも同日、クアルコムが事業分割を含む戦略の見直しを行うとする関係者の話が伝えられている。
The Informationによれば、クアルコムは米国時間22日に行う四半期決算発表のなかでリストラ策を明らかにする見込みで、人員削減数は全従業員の10%にあたる3000人以上になる可能性があるという。なお先週にはFudzillaというハードウェア関連ブログで、クアルコムが4000人程度の従業員削減を予定しているとする噂が報じられていたという。
WSJでは、4月にジャナ・パートナーズ(Jana Partners)というヘッジファンドからクアルコムに対して、事業の分割やコスト削減、自社株買い戻しの前倒し、新たな社外取締役の選任などの要求があったことに言及し、クアルコムによる戦略の見直しがこの要求の内容にほぼ沿ったものになる見通しとしている。
WSJによると、クアルコムはチップの製造事業と設計・ライセンス事業とを切り離す可能性があるという。同社のチップ製造事業は売上全体の約3分の2を稼ぎ出すものの、利益については約3分の1にとどまる。そのことから、同社ではこのふたつを切り離すことで競争力の強化や株価のテコ入れを図りたい考えとされている。
【参照情報】
・Qualcomm Braces for Layoffs This Week - The Information
・Qualcomm preparing to lay off several thousand employees - tech website - Reuters
・Qualcomm to Conduct Strategic Review, May Consider Breakup - WSJ
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