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米NSAの収集した通話記録データ、11月末までに削除へ
NSA cannot only hide UFOs, but metadata records too
2015.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2015, 11:43 am JST
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NSA cannot only hide UFOs, but metadata records too
2015.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2015, 11:43 am JST
米国家安全保障局(NSA)が米国民の通話記録に関する大量のメタデータを無差別に収集していた行為に対して、米連邦控訴裁による違法の判断が下されていた件で、この問題に対して制定された新たな法律により、NSAの保存していた記録の削除が命じられることになったという。
この問題を監督するODNI(Office of the Director of National Intelligence)によれば、NSAが米国愛国者法のもとで過去10年以上にわたって収集していた通話記録は今後アクセスが制限され、11月29日までに削除されることになるという。
米国では、諜報機関による米国民の通話記録の大量収集を禁止し、通信事業者から取得できる通話情報については正当な操作対象のものだけに制限するなどの内容を盛り込んだ「USA Freedom Act」という新たな法律が今月はじめに成立していた。
同法では、NSAが今後6か月以内に既存の監視プログラムを停止することが義務付けられており、その後収集された記録へのアクセスは、安全保障に関連する記録のみに限られ、またアクセスには裁判所命令が必要になるとされている。さらに、収集された記録については、裁判の証拠としてしばらく保存されるものの、最終的には削除されることになるという。
【参照情報】
・NSA to Destroy Records Collected Under Phone Spying Program - WSJ
・NSA analysts will lose access to phone record database on November 29th - The Verge
・The NSA Will Destroy the Bulk Phone Records It Collected - The Verge
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