グーグルと（Google）とフェイスブック（Facebook）がモバイル検索分野での提携範囲を拡大したことを受け、先週末からAndroid版Facebookアプリに含まれるユーザープロファイルなどの情報がグーグル検索の結果に表示されるようになったという。WSJが米国時間16日、アルファベット（Alphabet）の広報担当者の話として報じている。

WSJによると、グーグルではこれまでウェブ版のFacebook内にあるユーザープロフィールや「Pgages」「Groups」「Events」といったページの情報を検索対象としてインデックス化することが認められていた。今回の措置により、Google検索のユーザーはモバイル端末でもほぼ同様の情報が見つかるようになったが、個々のFacebookユーザーのプライベートな情報は依然として検索対象外だという。

モバイル端末のアプリ内に含まれる情報のインデックス化（検索対象化）は、現在グーグルが抱える大きな課題のひとつ。いっぽう、フェイスブックはグーグルからのいわゆる「ディープリンク」を受け入れることで、Facebookモバイルアプリへのユーザー誘導を促進できる可能性がある。ただ、同社は独自の検索機能開発を最近になって見直していたことなどから、グーグルとの提携範囲拡大はある種の妥協ではないかと、この話題に触れたThe Vergeでは指摘している。

【参照情報】
・Google Gets Surprise Ally in Mobile-App Search Push: Facebook - WSJ
・Facebook Now Using Google App Indexing To Drive Visitors From Search
Into Its App - Search Engine Land
・Facebook now surfacing public profile information in mobile Google searches - The Verge