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グーグル(Google)が「Project Tango」プロジェクトで研究開発を進める3Dマッピング技術に対応するスマートフォンを、レノボ(Lenovo)が今年夏にも発売する予定であることを米国時間7日に明らかにした。

CNETなどの報道によると、レノボのこのスマートフォンはクアルコム(Qualcomm)製プロセッサを搭載し、500ドル以下で販売される予定。また同端末には、色の判別や深度の計測、広い画角の撮影などに必要な3つのレンズが搭載される見込みで、対応するアプリなどについても開発が進められているという。

グーグルは「Project Tango」で、スマートフォンなどに搭載されるカメラやセンサーを利用して、ユーザーが周囲の環境や対象物をリアルタイムで3Dスキャン / マッピングできる機能を開発している。同社はすでに「Google Maps」や「Street View」などで主に屋外の位置情報を収集してきているが、たとえばショッピングモールやホテルといった建物の内側についてはデータ収集がまだあまり進んでいない。「Project Tango」の3Dマッピング機能を搭載する端末が普及すれば、屋外だけでなく屋内についてもクラウドソース式のデータ収集の道が開ける可能性がある。

この話題を採り上げたWSJによると、レノボは約1年前からグーグルの「Project Tango」プロジェクトチームと協力を続けてきており、新機能を搭載する端末の市場投入を通じて、他のAndroid端末メーカーとの差別化を図りたい考えだという。

【参照情報】
Two to Tango: Google, Lenovo partner to build location-aware phone - CNET
Google Tangoes with Lenovo to Bring 3-D Mapping to Smartphones - WSJ
Lenovo Unveils First Smartphone Powered by Google's Tango - Bloomberg

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