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マイクロソフト(Microsoft)が、人工知能(AI)技術を応用したキーボードアプリを開発する英スウィフトキー(Swiftkey)を買収した、Finantial Times(FT)が英国時間2日に報じている。買収額は推定2億5000万ドル。

2008年にロンドンで創業されたスウィフトキーは、ユーザーの傾向を学んで次の語を予測する技術を備えたキーボードアプリをiOSおよびAndroid OS向けに提供しており、これらのアプリのインストールベースは世界全体で推定約3億台。ただし、2014年にはそれまで有料で提供していた製品を無料化し、代わりにキーボードテーマの販売や端末メーカーへのホールセールに収入源を切り替えるなど、マネタイズに苦心している部分もあったとFTは指摘している。

FTは、スウィフトキーを買収するマイクロソフト側の意図について、製品自体よりもむしろ、スウィフトキーの人材やAI関連の知財等の獲得をねらった可能性があると推測している。なお、スウィフトキーの開発チームは買収完了後、マイクロソフトの研究機関Microsoft Researchに加わる予定だという。

マイクロソフトは近年、複数のモバイルアプリ・メーカーを買収してきており、そのなかにはEメールアプリのアコンプリ(Acompli)、To Doリストアプリのウンデルリスト(Wunderlist)、モバイルカレンダーアプリのサンライズ(Sunrise)などが含まれる。

【参照情報】
Microsoft steps up AI push with Swiftkey deal - FT
Microsoft is reportedly buying SwiftKey for around $250 million - The Verge
Microsoft has reportedly acquired mobile keyboard company SwiftKey for around $250M - Venture Beat

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