original image: Smeet Chowdhury(CC BY)
インドで「ゼロ・レイティング」禁止の判断 - フェイスブックなどに痛手
2016.02.09
Updated by WirelessWire News編集部 on February 9, 2016, 12:53 pm JST
original image: Smeet Chowdhury(CC BY)
2016.02.09
Updated by WirelessWire News編集部 on February 9, 2016, 12:53 pm JST
インド政府の電気通信規制庁(Telecom Regulatory Authority、TRAI)が現地時間8日、一部のコンテンツをデータ通信料無料でユーザーに提供するいわゆる「ゼロ・レイティング」の商慣習を禁じる新たなルールを発表。これにより、フェイスブック(Facebook)の「Free Basics」サービスなどが今後は提供できなくなるという。
The Verge記事によると、インドでは「Free Basics」以外にもたとえば「Airtel Zero」といった同様のサービスが複数存在しており、今回のTRAIによる判断はこれらすべてを対象にしたものだという。
フェイスブックは、新興地域における自社サービス普及戦略の一環として現在25か国で「Free Basics」を提供。このサービスでは、自社のウェブサービスのほか、現地のニュースや天気予報、BBC、Wikipedia、一部ヘルスケア関連サイトなどへの無料アクセスを提供。ただし、インドでは昨年12月、ネット中立性の立場からサービス提供の一時停止が言い渡されていたほか、エジプトでも同サービスが遮断されていた。
TRAIの今回の決定についてマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは「残念」としながら、「インドや世界中でのインターネット接続の壁を取り除くことができるよう今後も取り組みを進めていきたい」とコメントしたという。
【参照情報】
・India deals blow to Facebook's Free Basics in 'net neutrality' row - The Guardian
・Facebook's Free Basics service has been banned in India - The Verge
・Mark Zuckerberg says Free Basics shutdown won’t keep Internet.org out of India - The Verge
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