サムスン、車載用LTE接続キット「Connect Auto」発表 - 損保会社などと提携
2016.02.22
Updated by WirelessWire News編集部 on February 22, 2016, 12:07 pm JST
2016.02.22
Updated by WirelessWire News編集部 on February 22, 2016, 12:07 pm JST
サムスン(Samsung)が、携帯通信機能を搭載しない自動車向けに、LTE接続を提供する新製品「Connect Auto」を欧州時間20日に発表。また同製品を核としたサービスの普及促進を目指し、通信事業者や損保会社など複数の企業と提携したことも明らかにした。
「Connect Auto」はサムスンが中心となって開発を進める「Tizen OS」で動作し、自動車の「On-Board Diagnostic (ODB) II 」という自己診断用ポートに接続して使用するもの。自動車のドライバーは同端末経由で、緊急時にアラートを受けとることや、燃費などの走行データを入手できるほか、同端末をWi-Fiホットスポットとして利用することなども可能。またジオフェンシング機能も提供され、たとえば親が子供の運転状況を把握することなどにも役立てられるという。
サムスンはまた、「Connect Auto」に関し、携帯通信事業者の米AT&T、チャイナ・ユニコム(China Unicom)、仏オレンジ(Orange)、通信機器大手のシスコシステムズ(Cisco Systems)、エリクソン(Ericsson)、IBM、地図サービスのヒア(HERE)、レンタカー大手の仏ユーロップ・カー(Europcar.com)、それに損保大手の仏アクサ(AXA)など、さまざまな分野の企業と提携。このうち、アクサでは、「Connect Auto」から得られるデータをもとに、走行距離などに応じて保険料を設定するサービスの提供を想定しているという。
サムスンは「Connect Auto」用のソフトウェア開発キット(SDK)を外部に公開することで、新たな活用方法の開発促進につなげたい考えも示しているという。
【参照情報】
・Samsung Aims to Put Fast Cellular Connection Into Existing Cars - Re/code
・Samsung launches Connect Auto, aims for back-end diagnostics, analytics, services - ZDNet
・Samsung Connect Auto upgrades your car with 4G Tizen - SlashGear
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