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スプリント、周波数帯などを担保にした資金借入を検討(Businessweek報道)
2016.03.03
Updated by WirelessWire News編集部 on March 3, 2016, 11:45 am JST
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2016.03.03
Updated by WirelessWire News編集部 on March 3, 2016, 11:45 am JST
米携帯通信市場4位のスプリント(Sprint)が、自社の周波数帯域を担保にした資金の借入を検討していると、Bloomberg Businessweekが米国時間2日に報じている。
同記事によると、スプリントは現在約340億ドルの負債を抱えており、この返済(償還期限を迎える債券の支払いはど)に充てる資金の一部として30〜50億ドルを新たに調達したい考え。具体的なスキームについては、親会社のソフトバンクが新たに子会社を設立し、この子会社からスプリントが自社で所有する周波数帯ライセンスや通信機器などを担保に資金を借り入れる、との説明がある。またスプリントの保有する周波数帯には1150億ドル以上の価値があるとされている。
米携帯通信市場で苦戦を続けるスプリントは時価総額が約150億ドルまで減少。そのいっぽうで、年内に返済期限を迎える23億ドルをはじめとして、2020年までに100億ドルの借入を返済する必要があるという。Businessweekでは、周波数帯を担保にした資金の借入はめずらしいとし、スプリントにとって債券発行を通じた資金調達が困難になっていることを示唆する動きと記している。
また「最終的にソフトバンクが救済に乗り出すと考えられることから、スプリントが資金ショートになることはないと思われるが、皿や銀食器に相当する資産まで抵当に差し出さなければならないというのは、同社の置かれた苦境の深刻さを物語るもの」とする市場調査会社Recon Analyticsのアナリストの見方も同記事には紹介されている。
【参照情報】
・Sprint’s Plan to Mortgage Its Airwaves - Businessweek
・Sprint hopes to secure as much as $5B from mortgaging spectrum and network gear - FierceWireless
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