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マイクロソフト、「blockchain」技術の活用で大手金融機関連合と提携

2016.04.05

Updated by WirelessWire News編集部 on April 5, 2016, 11:25 am JST

マイクロソフト(Microsoft)のサトヤ・ナデラ(Satya Nadella)CEOは米国時間4日、同社の「Envision」カンファレンスのなかで、Bitocoinなどに使用されている「blcokchain」技術の利用促進を目指し、40社以上の大手金金融機関が参加するスタートアップのR3と提携したことを発表した。

「blockchain」は電子貨幣Bitcoinの取引記録に使われている仕組みで、Bitcoinではこれにより二重払いなどの不正利用を防いでいる。また金銭取引のほか、株式や債券などの取引記録にも応用可能で、同技術の利用により安全で透明性の高い取引が実現できるとみられており、多くの金融機関から注目が集まっている。

R3は、2013年に設立されたスタートアップで、昨年9月にblockchain技術を使用したバンキングのためのコンソーシアムを結成。その後このコンソーシアムには世界中の40以上の銀行が参加していた。

今回の提携により、R3はマイクロソフトのクラウドサービス「Azure」を自由に利用できるようになるほか、同社の専門スタッフやリソースの提供を受けるという。R3のデヴィッド・ラッター(David Rutter)CEOは、blockchainを利用した商用サービスのローンチは早ければ1年以内に実現する可能性があるとしながら、同技術を導入したサービスの数が本格的に増え始めるのは3〜5年先のこととしている。

なお、blockchain技術の活用に関しては、IBM、インテル(Intel)、JPモルガン(JP Morgan)、ウェルスファーゴ(Wells Fargo)など、テクノロジー関連や金融分野の大手企業も昨年、次世代の取引記録技術の開発を目指す「Hyperledger」プロジェクトの立ち上げを発表していた。

【参照情報】
Microsoft solidifies its blockchain-as-a-service work with new banking partnership - ZDNet
Microsoft’s Azure Partners With R3 Blockchain Consortium - WSJ
Microsoft Strikes Partnership With Banks on Blockchain Tech - Bloomberg

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