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グーグル(Google)が進めている自動運転車の開発に関し、新たにアリゾナ州フェニックス周辺でも公道走行実験を開始したことが、米国時間7日に明らかになった。

グーグルは現在、カリフォルニア州マウンテンビューの本社周辺、テキサス州オースチン、ワシントン州カークランドの3カ所で公道実験を行っている。今年2月に開始したワシントン州での実験は、雨や霧といった悪天候下でのデータ収集が主な狙いとされていた。いっぽう、砂漠地帯にあるフェニックスでの実験では、高温や埃などが自動運転車のセンサー類に及ぼす影響などを把握する狙いがあると、同社自動運転車プロジェクトの幹部はReutersにコメントしている。

グーグルの自動走行車はこれまでに累計150万マイルの公道を走行しており、先月には初めてとなる自責事故を起こしたことも伝えられていた。また昨年12月にカリフォルニア州で自動運転車への人間のドライバー同乗を義務づける方針が示された際には、同プロジェクトの技術責任者を務めるクリス・アームソン(Chris Urmson)氏が反発し、完全な自動運転車の走行を認めるよう求める発言をしていたことなども報じられていた。

なお、2月はじめには米運輸省の国家道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration; NHTSA)がグーグルに対して、人工知能(AI)を人間と同じドライバーとみなすことが可能とする考えを示したことも報じられていた。


(3月に「SXSW Interactive 2016」で行われたクリス・アームソン氏の講演)

【参照情報】
Google expanding self-driving vehicle testing to Phoenix, Arizona - Reuters
Google self-driving cars head to Arizona to test desert road conditions - The Verge

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