Image by Emiliano Ricci (CC-BY)
次世代モバイルネットワークアーキテクチャを徹底解説 5GAGが第1回5Gアプリケーション研究会開催(4/12)
2016.04.08
Updated by Asako Itagaki on April 8, 2016, 11:23 am JST
Image by Emiliano Ricci (CC-BY)
2016.04.08
Updated by Asako Itagaki on April 8, 2016, 11:23 am JST
4月12日、5G時代のアプリケーションを研究するデベロッパーグループ「5Gアプリケーション研究会(以下5GAG)」は、「5Gモバイル標準化最前線」と題して第1回勉強会を開催する。第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)ネットワーク委員会の中尾彰宏委員長(東京大学情報学環教授)が、次世代モバイルネットワークアーキテクチャを解説する。
中尾氏は仮想化ネットワーク研究の第一人者として、NICTが運用する新世代通信網テストベッド「JGN-X」上での仮想化基盤構築などにも深く関わってきた。また、スライス(仮想化領域)を複数立ち上げ各スライスごとに自由にプログラミングできる、プログラマブルスイッチ「FLARE(フレア)」の開発でも知られる。
2014年9月末に発足した5GMFは、第5世代モバイル通信システムの早期実現を図るために、5Gに関する研究開発および標準化にかかわる調査研究、関係機関との連絡調整、情報収集、普及啓発活動などを行う。企画委員会、技術委員会、アプリケーション委員会、ネットワーク委員会の4つの委員会に分かれて活動している。
5GAGを運営するアプリケーション委員会は5Gの利用シーンの想定およびビジョンの策定および技術要件の想定をミッションとしているが、ネットワーク委員会は5G実現に向けたネットワークに係る技術要件、すなわち「超低遅延」「超高帯域」「超大多数の端末収容」「それらを包含するフレキシビリティ」などを要件に、主にモバイルエッジコンピューティング、モバイルフロントホール・バックホール技術、ネットワーク管理技術、ネットワーク仮想化などを中心技術として推進している。
今回の研究会は、無線部分の超低遅延を利用するためのエッジコンピューティングやコネクティッドカー、また、局所ブロードキャスト通信などの5G時代のアプリケーションについて、ユーザーの立場とエンジニアの立場であるべき姿を議論する場となるだろう。
講師 : 中尾彰宏 東京大学大学院情報学環教授 5GMFネットワーク委員会委員長
日時 : 2016/04/12 (火) 19:00-21:30
定員 : 40人
会場 : devcafe@INFOCITY(東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル16F)
主催 : 5GAG(5Gアプリケーション研究会)
参加費: 無料
申込み: https://atnd.org/events/76334
(修正履歴)
公開当初稿での5Gアプリケーション研究会についての説明文が、同研究会より「5GMF内の公式な活動に誤認される可能性がありまぎらわしい」と指摘がありましたので、当該部分を修正しました。関係各位と読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。(4/12 16:30 本文は修正済み)
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。