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スマートシティ

アルファベット子会社、スマートシティ建設を検討か(The Information報道)

2016.04.18

Updated by WirelessWire News編集部 on April 18, 2016, 10:41 am JST

アルファベット(Alphabet)傘下でスマートシティ関連の研究開発を進めるサイドウォークラボ(Sidewalk Labs:以下、サイドウォーク)が、同社で手がける様々な技術などをテストするための都市建設を検討していると、米国時間14日にThe Informationsが報じている。

この話題を取り上げたThe Vergeによると、サイドウォークは「Project Sidewalk」と呼ばれるこのプロジェクトで、デジタル特区のような地域を設け、そのなかで高速Wi-Fi網や自動運転車、新たな公共交通機関などに関する実験を行いたい考え。同社では近い将来に同プロジェクトに関する提案をアルファベットのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOに行う予定で、同氏の承認が得られた場合、今年中にも候補地の選定作業を始める可能性もあるという。

9to5 Googleによると、サイドウォークは同プロジェクトに関し、都市計画の専門家100人以上と協力しており、現在はスマートシティの用地を自社で所有すべきかどうかなどを検討中。また計画の規模については、数十万人規模の居住者が生活するコミュニティを想定しているという。さらに、サイドウォークがデトロイトやデンバーなどの周辺エリアを調査し、住宅や社会インフラ、自治体の政策などを研究してきているとの一節もある。

サイドウォークは昨年6月、ニューヨークの公共Wi-Fiキオスクの設置に携わったインターセクション(Intersection)に資金を提供。また今年3月には、都市の渋滞や駐車の問題に対処する新たなツール「Flow」を発表していた。さらに、同社のダン・ドクトロフ(Dan Doctoroff)CEOは今月初めに「ひとつの都市を白紙状態から建設する」ことへの興味を示唆する発言も行っていたと9to5 Googleは記している。

【参照情報】
Alphabet's Sidewalk Labs plans to build the ultimate high-tech city - The Verge
Sidewalk Labs moving forward with plan to build a city, will present the idea to Larry Page soon - 9to5 Google
Alphabet’s Sidewalk Preps Proposal for Digital District - The Information

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