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アップル、「iOS 10」で臓器移植のドナー登録機能を追加へ
2016.07.06
Updated by WirelessWire News編集部 on July 6, 2016, 14:31 pm JST
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2016.07.06
Updated by WirelessWire News編集部 on July 6, 2016, 14:31 pm JST
アップル(Apple)は米国時間5日、今年秋に一般向けにリリースするiOS最新版「iOS 10」で、ユーザーによる臓器移植のドナー登録を可能にすることを明らかにした。
アップルの発表によると、アップルはiOSの「Health」アプリにこのドナー登録機能を追加する予定で、ユーザーは簡単なタップ操作で臓器や目、組織のドナーに登録できるようになる。また、この登録情報はDonate Life America(DLA)を通じてNational Donate Life Registryに送信される仕組みだという。
AP(CNBC)記事によると、米国では現在、臓器移植を待つ患者の数が12万人を超え、10分間に1人のペースで待機患者が増加しており、臓器移植を受けられずになくなる患者の数は1日あたり平均22人にもなるという。また若者の登録率が以前に比べて低下しているとのDLA幹部のコメントもあり、iPhoneへの登録機能追加を通じて、とくに若者の登録を促したい考えとされている。
この話題に触れたThe Vergeによると、アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOはAP通信に対し、同社の創業者である故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が肝臓移植の際に、臓器を提供されるまで非常に長い期間待たされた例を引き合いに出し、その実体験からこの問題を痛感するようになったなどとコメントしたという。
、米国政府は今年5月に「95%の米国市民が臓器移植に賛成しているにも関わらず、実際にドナー登録をしている人は50%に留まる」という現状を変えるための新たな取り組みを開始していたという。
【参照情報】
・Apple & Donate Life America Bring National Organ Donor Registration to iPhone - Apple
・Apple will push for organ donor registration in iOS 10 - The Verge
・Apple urges organ donation via new iPhone software - CNBC(AP)
・Apple to encourage organ donation with Health app - CNET
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