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インテル(Intel)が、ナーヴァナ・システムズ(Nervana Systems:以下、ナーヴァナ)というAI関連のベンチャー企業を買収することが米国時間9日に明らかになった。同社の屋台骨となりつつあるデータセンター部門の強化が狙いとされている。

Recodeによると買収額は推定4億800万ドル。ナーヴァナはこれまでに、CIA系列のVCとして知られるインクテル(In-Q-tel)やDFJベンチャーズ(DFJ Ventures)、アンディ・ルービン(Andy Rubin)氏の立ち上げたプレイグラウンド・グローバル(Playground Global)などのVCから、2500万ドルの資金を調達していた。

クアルコム(Qualcomm)出身の研究者、ナヴィーン・ラオ(Naveen Rao)氏らが2014年に創業したナーヴァナは、半導体レベルにまで最適化したディープラーニングのソフトウェアを開発・提供しているという。インテルは、ナーヴァナのソフトウェアやクラウドサービス等の技術を手に入れることで、AI関連の計算処理に関わる製品の最適化を目指したい考え。なお買収後には、ナーヴァナの従業員48名全員がインテルのデータセンター部門に所属することになるという。

ディープラーニング関連の計算処理にはいまのところエヌヴィディア(Nvidia)などが開発・提供するGPUが利用されることが多いが、この話題を採り上げたFortuneでは、ナーヴァナがソフトウェア類に加えてプロセッサ開発も手がけている点に触れ、将来的には2.4テラバイト/秒のスループットでデータをやりとり可能なプロセッサの開発も視野に入れているとするラオ氏の話を紹介している。

https://youtu.be/N0pGMwuBzfU
(2016年3月のStrata Hadoop Worldカンファレンスで講演したナヴィーン・ラオ氏)

【参照情報】
Intel is paying more than $400 million to buy deep-learning startup Nervana Systems - Recode
Intel Buys AI Startup Nervana to Bolster Data Center Unit - Bloomberg
Why Intel Bought Artificial Intelligence Startup Nervana Systems - Fortune

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