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シンガポール政府、業務用PCからのネットアクセスを原則禁止へ
2016.08.25
Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2016, 12:39 pm JST
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2016.08.25
Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2016, 12:39 pm JST
シンガポール政府が、サイバー攻撃対策を目的に、公務員が職場のPCからインターネットを利用することを防止するための取り組みを進めているという。
CNETによれば、今年4月から一部で実験が始まっているこの取り組みは、政府機関での業務Eメールや政府文書の流出、マルウェアへの感染などを防ぐことを目的にしたもので、政府機関で使用される約10万台のPCで2017年5月から実施される見通し。なお、職員個人の端末は制限の対象に含まれず、またインターネットアクセスが必要な職務に就く公務員については、ネット接続が許可された一部のPCを利用することになるという。
この話題に触れたThe Vergeでは、シンガポール政府の計画について、「一政府の取り組みとしては前例のないほど極端なもの」とするセキュリティ関連企業の専門家の意見を紹介。また、「Air-Gapping」と呼ばれるこういったセキュリティ対策を政府機関が採用するのはまれなこととしながら、同様のセキュリティ対策を講じたコンピューターのハッキング方法が示された前例を挙げ、この対策が必ずしも安全を保証するものではないとも指摘している。
【参照情報】
・Singapore's civil servants are set to lose internet privileges - CNET
・Singapore to cut off public servants from the internet - The Guardian
・Singapore will ban civil servants from using the internet - The Verge
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