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新・和室学―世界で日本にしかない空間文化 第3回

新・和室学―世界で日本にしかない空間文化 第3回

2022.02.15

Updated by WirelessWire News編集部 on February 15, 2022, 08:06 am JST

新・和室学のシリーズ第3回は、私たちの和室研究会のメンバーの中でも、特に茶の湯と和室の関係について造詣の深い、京都建築専門学校副校長の桐浴邦夫さんをお招きいたします。日本における茶の湯の起源と和室の起源とは、大きく言えば同じ時代。茶の湯を楽しむべく設えられた茶室の意匠や空間のあり様が、今日に至るまでの和室の成立、変容の過程に大きな影響を及ぼしたことは間違いありません。この影響関係の中で現れる代表的な言葉に「侘び」、「寂び」、「数寄」など、日本文化を象徴する言葉があります。実は、茶室と和室の関係について語ることは、日本の空間文化の核心に触れることでもあるのです。今回は、そこのところを存分に学ばせていただきたいと思います。桐浴さんから以下のコメントを頂戴しました。ご紹介いたします。

「わびすき」と「きれいさび」―茶の湯文化と和室

茶室とは何? 数寄屋とは? 桃山時代にポルトガルから日本にやって来た宣教師は、何の装飾も無く極めて簡素な建築が、非常に優れた技術で造り上げられていることに衝撃を受ける。都市中心部の極めて自然の少ない場所に、わずかばかりの自然を感じる要素を組み込んだだけの建築に、大自然の中、あるいはそれ以上のものを読み解いていた。それを理解するには、「わびすき」そして「きれいさび」の二つの言葉がキーワードとなる。ここでは、日本建築においても特異な展開をみせ、のちの和室に一定の影響を与えた茶の湯空間について、この二語から考察をすすめていきたい。
※お申込みいただいた方が当日お時間に都合がつかなくなった場合には、動画アーカイブでオンデマンド視聴が可能です。

開催スケジュール等

●日 程:2022年3月24日(木曜)19:00~21:00(予定)
●会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。
お申し込みはこちら http://ptix.at/UyULlx
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
●参加料:¥1500(税込)
※チケットの購入期限は当日3月24日の18:00までとさせていただきます。
●主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)

メインコメンテーター

松村秀一松村秀一
1957年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。現在、東京大学大学院工学系研究科特任教授。著書に“Open Architecture for the People”Routledge、2019年、『空き家を活かす』朝日新聞出版、2018年、『ひらかれる建築-「民主化」の作法』筑摩書房、2016年、『建築再生学』市ヶ谷出版社、2016年、『建築-新しい仕事のかたち 箱の産業から場の産業へ』彰国社、2013年、『箱の産業』彰国社、2013年、『団地再生』彰国社、2001年、『「住宅」という考え方-20世紀的住宅の系譜-』東京大学出版会、1999年、『「住宅ができる世界」のしくみ』彰国社、1998年など。

ゲストコメンテーター

桐浴邦夫桐浴邦夫
1960年、和歌山県生まれ。京都工芸繊維大学大学院修士課程で中村昌生先生に師事。博士(工学)。現職は、京都建築専門学校副校長。大学等で講師を努める。専門は、建築歴史意匠、茶の湯文化、伝統建築保存活用。『茶の湯空間の近代』(思文閣出版)で、茶の湯文化学術賞奨励賞を建築分野で 初受賞。他著書として『近代の茶室と数寄屋』(淡交社)『世界で一番やさしい 茶室設計最新版』(エクスナレッジ)、共著として『茶室露地大事典』(淡交社)『和室学』(平凡社)など。一級建築士。茶名宗邦。

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