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韓国政府、陸・海・空を結ぶ超空間通信サービス実現に向けた「6G Society」を発足

5G News Aug 3rd. week, 2024

2024.08.19

Updated by Wataru Nakamura on August 19, 2024, 09:21 am JST

韓国の科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は先ごろ、6G移動通信業界と衛星通信業界の技術交流・協力強化を目的とした新たな取り組み「6G Society」の発足を発表した。

MSITは新たな取り組みについて「地上移動通信と衛星通信の有機的な結合が陸・海・空を結ぶ超空間通信サービスを実現するための鍵となる」と強調。「両業界が技術開発段階から継続的に協力することで、超接続性、超低遅延、超空間を備えた6G無線通信の開発を目指している」と説明した。

この新組織では、6Gに必要不可欠な技術として衛星通信の重要性が高まる中で、移動通信と衛星通信の標準化トレンドを共有し、技術開発や関連技術の接続手段について議論を進めていくという。

MSITのJae Myeongネットワーク政策局次官は「産・学・研・官が一体となり、6Gの標準をいち早く定め、迅速な商用化のための技術を確保することが非常に重要」とし、「今後も地上移動通信分野と衛星通信分野の協力の場を提供し、専門家の意見に耳を傾け、政策に反映させていく」とコメントしている。

MSITは2023年11月、将来の6Gネットワークに関する4404億ウォン(約480億円)規模の研究開発計画を発表。この計画には、無線通信、モバイル・コアネットワーク、6G有線ネットワーク、6Gシステム、6Gの標準化に関連する技術の開発が含まれている。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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