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ノキア、持続可能な6Gの技術やユースケースを探る欧州プロジェクトを主導へ

5G News Nov 5th. week, 2024

2024.12.02

Updated by Wataru Nakamura on December 2, 2024, 11:30 am JST

フィンランドのノキアは、欧州委員会が出資する官民パートナーシップのSNS JU(Smart Networks and Services Joint Undertaking)から、6Gの持続可能性に関するプロジェクト「SUSTAIN-6Gライトハウス」のリーダーに選ばれたことを発表した。

このプロジェクトは、環境や経済、社会のニーズに関連する持続可能な6Gの技術や方法、ユースケースを探るもの。ノキアは「6Gが提供するツールキットを利用し、持続可能性の課題に対するソリューションを開発するためのもの」と説明している。

ノキアはこのプロジェクトにおいて、ネットワーク機器メーカーやサービスプロバイダー、大学、研究機関など多様な組織からなるコンソーシアムを牽引する。同コンソーシアムは2025年1月に始動し、2027年にかけて特にエネルギー・スマートグリッド、eヘルスおよび遠隔医療、農業の3つの分野のユースケースに注力していく計画。

同社の規格担当VPを務めるPeter Merz氏は「国連パリ協定は、気候変動との戦いを世界に約束した。あらゆる産業がその役割を果たさなければならない。SUSTAIN-6Gは、通信業界が次世代のネットワーキングをどのように応用し、環境問題だけでなく、社会的、経済的な課題も克服しながら、持続可能な未来を創造していくかを示すものになる」とコメントしている。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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