横河電機、欧州のグリーン水素製造プラントに統合制御・エネルギー監視システムを提供
5G News Dec 2nd. week, 2024
2024.12.17
Updated by Wataru Nakamura on December 17, 2024, 22:45 pm JST
5G News Dec 2nd. week, 2024
2024.12.17
Updated by Wataru Nakamura on December 17, 2024, 22:45 pm JST
大手電機メーカーの横河電機は、傘下のヨコガワ・イタリアが、伊CrossWind社の洋上グリーン水素製造・貯蔵パイロットプラント「ベースロード・パワー・ハブ」向けの統合制御およびエネルギー制御・監視システムを受注したことを発表した。発注元は、石油・ガス、再生可能エネルギー、カーボンニュートラルの洋上および陸上プラントの設計、建設、供給を専門とする国際事業グループの親会社であるイタリアのRosetti Marino S.p.Aである。
CrossWindは、英エネルギー大手のシェルとオランダの統合エネルギー企業であるエネコ(2020年に三菱商事と中部電力が買収)の合弁会社。ベースロード・パワー・ハブは、オランダ沿岸から18.5kmの沖合にあるHollandse Kust Noord風力発電所に設置されるパイロットプラント。69基の洋上風力発電機で発電された電力の余剰分を利用して、メガワット級の電解槽で貯蔵可能なグリーン水素を製造し、燃料電池によりオンデマンドで電力への変換を可能にするという。また、風力は発電量が変動するため、短期用の蓄電池も備えている。
横河によれば、このプラントは技術的に複雑な設備であり、1つの制御・監視システムで複数の独立したシステムを調整・最適化する必要があるという。同社の今回のプロジェクトについて、「制御システム、センサーや、AIを統合するプラットフォームである統合情報サーバー(CIサーバー)が中心的役割を果たす」と説明している。
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。