エリクソンとボーダフォン、ポルトガルのセメント工場にプライベート5G網を導入
5G News Jan 3rd. week, 2025
2025.01.22
Updated by Wataru Nakamura on January 22, 2025, 11:37 am JST
5G News Jan 3rd. week, 2025
2025.01.22
Updated by Wataru Nakamura on January 22, 2025, 11:37 am JST
スウェーデンのエリクソンとボーダフォン・ポルトガルは、ポルトガルのアルハンドラにある現地セメント製造大手のCIMPORの生産センターにプライベート5G網(SA方式)を導入したことを発表した。同国初のプライベート5G SA網で、同センターの業務効率の向上や生産工程全体の自動化を実現する。
新たなプライベート5G網には、エリクソンのRAN技術とマルチオペレーター・コアネットワークが使用されている。現時点では、機械のモニタリングやドローンによる検査、スマートグラス、HD/無線カメラ、デジタルツインなどのユースケースに対応。将来的には、機器の遠隔監視や自律型デバイスの操作、過酷な作業に取り組む作業員の常時監視など、インダストリー4.0を実現する幅広い機能の実装が可能になる。
エリクソンはこの通信網について「クラウドベースの製品の拡張性により、小規模からスタートし、必要に応じてネットワークを拡張することが可能になる」と説明。「より低コストで俊敏な運用と、より迅速で情報に基づいた意思決定に貢献する」とコメントしている。
なお、CIMPORは今後数カ月以内に、さらに2カ所の生産拠点にプライベート5G SA網を導入する予定となっている。
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登録はこちら1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。