「本を持つボク」 1949年頃
March 18, 2026
今井太郎 t_imai
1965年京都府長岡京市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。株式会社紀伊國屋書店に30年余勤務。主として外商部門で、法人営業、専門書仕入のほか、図書館向け電子書籍サービスの構築や公共図書館運営業務を担当した。新しい荒尾市立図書館(熊本県、2022年4月開館)の整備に深く携わり、地域に根差した公共図書館の将来性に開眼し、2022年に本棚演算株式会社を設立し、代表取締役に就任。ローカルナレッジ(LocalKnowledge https://www.localknowledge.jp )編集長 。
2025年7月刊行の『別冊太陽―日本のこころ』は、山陰の誇る世界的写真家・植田正治の生涯を辿るものでした。写真評論家・飯沢耕太郎さんも「植田正治―写真集の世界」という小特集を担当されています。
日本の写真家たちにとって、写真集は自作を発表する場として特別な意味を持っているのではないだろうか。(中略)
植田正治も例外ではない。写真集を制作することを目標として写真を選び、デザイナーやアートディレクターとの共同作業を通じて、写真集を丁寧にまとめていった。
(p.135)
山陰のアマチュア写真家を自称し続けた植田正治は、生涯生まれ故郷の鳥取県西部、境港から離れることがありませんでした。写真集『童暦(わらべごよみ)』(1971)が注目され、数多の写真集出版とともに次第にその名が世界へ広がっていっても、その題材は、家族や近所の人々、生家近くの弓ヶ浜、「水の都」松江、そして鳥取砂丘と、ずっと山陰の人や風景が中心のままでした。
亡くなる少し前には建築家・高松伸の設計による「植田正治写真美術館」が鳥取県岸本町(現・伯耆町)に開館、没後も写真集や関連書籍の出版は続いています。飯沢さんも2016年刊行の『植田正治作品集』(河出書房新社)を共同で編集・構成されています。
……彼の仕事の再評価の機運が、むしろ近年になってさらに高まりつつあることがわかる。
(p.135)
「写真集の夜」第11回は、植田正治のお孫さんで植田正治事務所代表の増谷寛さんをゲストにお迎えし、『植田正治 写真するボク(別冊太陽)』を手がかりにその作品を振り返りながら、山陰という地域に密着した植田正治の大きな遺産を未来と世界に向けてどのように発展させていくべきか、その可能性についてディスカッションしていきます。ぜひご参加ください。
(飯沢さんコメント)
植田正治の評価は2000年の没後にむしろ高まってきました。ヨーロッパ各国を巡回した回顧展をきっかけに、国際的にも大きな反響を呼び、国内でも多くの美術館、ギャラリーで展覧会が開催されるとともに、若い世代の支持も集めています。日本人離れした、親密さとスケールの大きさを併せ持つ、植田正治の写真世界の魅力を、お孫さんで植田正治写真事務所を主宰する増谷寛さんとオンライントークで語り合います。ぜひご視聴ください。
| 名称 | 写真集の夜 飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー 第11回『植田正治 写真するボク(別冊太陽)』を手がかりに |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年3月27日 (日) 22:00~23:00 ※見逃し配信は行いません。後日、アーカイブ動画を有料で販売する予定です。 |
| ゲスト | 増谷寛 (植田正治写真事務所) |
| 案内人 | 飯沢耕太郎 (写真評論家) |
| イベント形態 | Zoomウェビナー(Webinar)を利用したライブ配信です。 ※お申込みいただいた方には参加URLを事前にメールにてお送りします。 |
| 参加料 | 無料 |
| 参加方法 | このウェビナー(Webinar)を申し込む |
| 申込期限 | チケットの申込期限は当日3月27日の21:00までとさせていただきます。 |
| 主催 | スタイル株式会社 |
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。