別れてしまった「近代」という友 『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』を2001年に書き上げた後、橋本治は「ふっと」小林秀雄のことを思ったという。それまで橋本は、小林の著作を『本居宣長』しか読んだことがなかった。198 […]
2026.06.10
8月末に最後のエントリーを公開してから記事の更新が3ヶ月も止まっていた。それには理由がある。今回はまず、その言い訳から書くことにする。 前回述べたとおり、三島由紀夫という作家は、橋本治にとって「近代」を象徴する存在だった […]
2026.06.01
前回の記事は、橋本治の『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』の具体的内容に入る前に、この本の「あとがき」で橋本が強調している三島への自身の「無関心」の意味と、その背景にあった1969年の東大全共闘と三島由紀夫の間の「討 […]
2026.04.15
56年ぶりに東京で国際オリンピック大会が開催される予定だった2020年は、戦後の日本社会で大きな節目となった1970年から半世紀が経過したという意味でも、大きな節目の年だった。1970年は大阪で日本最初の万国博覧会が行わ […]
2026.04.07
前回は1995年に刊行された『宗教なんか怖くない!』を軸に、橋本治がこの年に発生した(そして他にも多くのことが発覚した)オウム真理教事件に際してどのように反応したのかを見た。橋本はこの事件を、日本の近代に通底する「孤独な […]
2026.03.11
オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫と、同教団幹部の計13名に死刑が執行されたのは2018年7月のことだ。1995年3月の地下鉄サリン事件からはすでに23年の歳月が経っていた。平成年間(1989年〜2019年)を象 […]
2026.02.23
前回はロシアのウクライナ侵攻という衝撃的な事件を受けて、やや筆が乱れたかもしれない。目前の出来事にとらわれることなく、引き続き橋本治の『江戸にフランス革命を!』(青土社)を読み返していこう。 近代以後の日本人は「江戸」と […]
2026.01.13
ロシア連邦がウクライナに軍事侵攻した年として記憶されるであろう2022年は、ソヴィエト社会主義共和国連邦が誕生して100年という節目の年でもあった。ソヴィエト連邦ができた1920年代は第一次世界大戦後のモダニズムの時代で […]
2025.12.16