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村山 哲也 tetsuya_murayama

1983年生まれ。2006年東京理科大学理学部卒業、2007年国土交通省入省、航空保安大学校の研修を経て東京航空局成田空港事務所に配属。航空管制官在職中、独学でホームページ制作技術を学び、2015年国土交通省退職。現在は、海外でインターネット事業会社を運営する傍ら、航空管制と航空機オペレーションのいまを発信中。

③交通流管理の必然性 ―航空管制官からの提言―

流れが滞らないとはどういうことか。簡単に言えば、個々の物質が一定の流速を維持できることであるが、その前提には量が飽和していないというマクロの条件がある。機内から外を見ても空港は混雑していないのに、なぜ出発機が地上で待たされるのかを知れば、自ずと流れを管理する必然性が理解できる。

2017.03.22

②自動運転が許容する事故の確率

想定外の出来事というのは曖昧な表現である。今後は、高性能センサーから得られる膨大な情報が専門家主観からの脱却を促進し、AIの判断とデータは想定のたたき台に代わる。AI成長過程の誤判断、データの分析から得た確率を外れることは、計算外という。

2017.02.09

①自動化した空の優先権

かつて空は自由だった。飛行機を操縦する者が思い通りに好きなところへ行ける時代は、航空需要の高まりと共に姿を消す。1930年、クリーブランド空港に初めて無線交信機能を備えた航空管制施設(空港にある管制塔の前身)が建てられて以来、航空機の運航と航空管制は、自動化に向けたシステムと法整備の構築を続けてきた。

2016.11.02