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  • アタマが良くなるクスリを作ることは可能か

    2022.08.26

    環境中には様々な化学物質が存在していて、これが私たちに影響を及ぼすとき、まず初めに化学物質と受容体の結合がおこります。「受容体」がキーワードです。松島研究室はビスフェノールAが非常に強く結合するエストロゲン関連受容体γ型を発見、さらに、ユニークなエストロゲン受容体応答特性を示すハロゲン含有の新世代ビスフェノール(ビスフェノールAF)を見い出しました。

  • シュレディンガーというよりはディラックだと思いますがね

    2022.07.29

    関先生の目下の関心事は「電子共役概念の変革」です。「有機化学に基づく分子性物質の設計・分子間空隙の制御・凝縮相における熱ゆらぎ抑制により、新しい分子間電子共役を達成しつつ、最先端の機能物性科学的評価手法により、得られた高密度共役物質の優れた電子伝導やスピン輸送、特異な電子相関や局在状態に関わる未踏機能を実現する」ことなのだそうですが、なんだかよくわからないので、詳細は8月3日のシュレディンガーの水曜日でお聞きすることにしましょう。

  • 心の傷は専門外ですが、身体の傷は綺麗に修復してみせましょう

    2022.07.22

    怪我や火傷などでカラダに傷がつくと、私たちのカラダは傷口の周りの皮膚を猛スピードで引っ張って、なるべく早く修復しようとします。あまりに早い修復であるが故に見た目が綺麗にならないのですが、そこに集まる力をコントロールできる機能性材料を設計すれば傷跡を綺麗に治せるはず、というのが鳴瀧研究室の仮説です。

  • アゾベンゼン(azobenzene)が私に語りかけてくるんです

    2022.07.15

    今週の「シュレディンガーの水曜日」は、関先生の最終講義のエッセンスをいち早く拝聴できる機会になるかと思います。自分の研究方法に悩む若手研究者には非常に参考になると思いますよ。知る人ぞ知るスゴい人ですからね。

  • 私はなぜマイクロプラスチックの研究のために日本に来たのか

    2022.07.08

    カートハウス研究室では、天然高分子を含む機能性ハイブリッド材料、プラスチック材料の劣化に関する研究、そして河川にあるマイクロプラスチックの調査・研究を実施しています。ただし、カートハウス氏の究極的な目標は「100%のリサイクル」です。

  • データの分散管理でこころの自由と価値の共創を実現します

    2022.06.20

    基本的なパーソナルデータ(PD)は個人個人が分散管理したほうが、安全性が高いと同時にその価値を最大化できるはず、というのが橋田先生の主張です。ここでパーソナルAI(PAI)という概念が登場します。ある特定個人に合わせて最適化された情報あるいはサービスを提供しようとする考え方です。

  • 自己組織化(self-organization)の「自己」って何だ?

    2022.06.13

    相互作用する自己駆動粒子の集団挙動を観察し、動的な階層構造の自己組織化の実現および機構解明を目指しているのですが、ここで改めて、自己組織化の自己というのはselfでいいのだろうか、ひょっとしたらautonomous(自律)が相応しいのではないか、という少し根源的な疑問が生じます。今週の「シュレディンガーの水曜日」では、このあたりの皆さんのご意見をお聞きしたいな、と考えています。

  • イラストで読み解く物理学と高エネルギーと宇宙の最先端

    2022.06.03

    フェルミ粒子系やビッグバン10マイクロ秒後の世界、あるいは暗黒物質のようなものは、イラストで描けるようなものなんでしょうか。今回の「シュレディンガーの水曜日」は、春山先生が得意のイラストを駆使しつつ、私たちを宇宙と高エネルギーの不思議な世界に誘う夜話になります。